「スクールガール・コンプレックス~放送部篇~」
学園祭が間近に放送部に入ってきたのはトラブルでバスケ部を退部になった三塚チユキだった。
彼女は留年している問題児で、男関係で何かあるらしいが、一方では女子にもモテる。
そんな彼女に放送部の部長新谷マナミは惹かれるていくが、マナミの幼なじみの森野アイも彼女に密やかな想いを抱いていた…。
自分が女性の場合、男性のことで知らないことは多いし、逆も然りだ。
特に女子校と聞くだけで男子の妄想は爆発!
いや、今は男子校と聞くだけで腐女子の妄想の爆発力の方が凄いかもしれない。
だけど、世の中異性に見られてナンボの世界であり、同性だけだと緩みっぱなしだ。
だから今は男女共学の方が受験生が多いと聞く。
しかし、実際の世界はどうでも良くて、せめて物語の中だけでも女子校はきれいでリリカルな感じであって欲しい。
そのために「マリア様がみてる」を読んでいるのだから。
この映画は女子高生たちの日常をフェティッシュな少年の視点でとらえた写真集「スクー
ルガール・コンプレックス」を原案とする青春ガールズムービーだ。
少年のフェティッシュな視点というと運動部系になりがちだが、この映画の舞台は放送部という文化系である。
そんなのでフェティッシュなものがあるのか?という疑問を抱く貴兄もいるのだが、元放送部にいた自分に言わせると、放送室は学校唯一の防音の密室があり、盗聴的なこともできてしまうのだ。
ね、そう思うと淫靡なものを感じるでしょ。
え、感じないっすか?
結局、この映画はエロいものは何もなく、もしろ、高校生の不安定な心模様が中心。
今でこそすっかり荒んだ大人になってしまった自分だが、ふと思い出すと十代の頃ってど~でもいいことで悩んでいたりした。
この映画だって、男と別れたいからといって、メールや電話をしてこないようにメールしているけど、そんなもん着信拒否設定だよなあとか、クラブ活動くらいうまく仕切れよとか、女同士の恋愛はまず成り立たないから無駄なことはしないとか、色々思ってしまうのだけど、それは今思うことであって、高校時代はそういうわけにはいかないのかもしれない。
出演は森川葵(B74-W56-H78)、門脇麦(B85-W60-H86)他、実社会の学校には絶対にいなさそうな美少女目白押し。
森川が細すぎるのか、門脇と並ぶと遠近感が掴めない(笑)
監督は「nude」の小沼雄一。
フェティッシュと青春物のコラボは目の付け所はいいと思うのだが、あともう一歩。
そうこうしているうちに、映画部篇やら、漫画研究会篇、帰宅部篇とか数をこなしていくうちにどこかで物凄い傑作が出てくるだろうことを期待したい。
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