「上京ものがたり」
とにかく、地方の田舎は辛い。
テレビは放送していない番組が多いどころか、根本的にチャンネルが少ない。
ミニシアター系の映画は上映しないし、演劇は諦めなくてはいけない。
オールナイトニッポンの二部が放送されない。
唯一得なのは雑誌の販売が1日早いことくらいか。
今でこそインターネットの普及で情報はどこでも瞬時だが、根本的なものは何も解決はしていない。
日本を動かすものの全ては東京に集中している。
仕事にしてもマスコミっぽいのを目指すのなら東京に行かなくてはならない。
そして、これをこじらせて、地方の若者は東京に行けば何とかなると思ってしまうのだ。
この映画のヒロインが正にそれだ。
自分は特別と信じて上京する。
大好きな絵で食べていけると思っていたが、実際は美大の成績も最下位。
生活費のやりくりは想像以上に厳しく、キャバクラでホステスのバイトをしなくてはならない。
さらにキャバクラで知り合った男(最終的には無職)となし崩しで同棲。
あ~正にダメダメ女子の見本みたいな感じ。
しかし、キャバクラの先輩ホステスとその娘に応援され、出版社への持ち込みを繰り返し、少ないながらも絵で食べていけるようになる…。
原作が西原理恵子の自伝的同名コミックなので、当然結果はそれなりに明るい。
だけど、本当は東京に何か夢見てやってきて何者にもなれずに終わっていく人は多いに違いない。
地方から出てきて牛丼屋でバイトとか、あえて東京まできてやることじゃないでしょ。
だけど、そんなのがゴロゴロいるのが東京砂漠であり、毎年若者が意気込んでやってくるのだ。
とりあえず、女性版「おのぼり物語」っつうことで。
主演は北乃きい(B80-W61-H81)。
彼女のセーラー服姿がたまらん。
ちょっと良い部類のビニ本のモデルっぽくて萌え!
だけど、あんなにかすれた声だったかな?
監督は「女の子ものがたり」に続いて、すっかり西原理恵子漫画の映画御用達になりつつある森岡利行。
瀬戸朝香(B83-W60-H85)が母親役をやってるのに時代の流れを感じた。
「のそき屋」の時は女子高生役だったのに…って何年前の話だ?
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