「華麗なるギャツビー」
実は随分前にロバート・レッドフォードが主演の方を観たんだけど、評判の割にはイマイチで、何となくダラダラした話なのだ。
小説は有名らしいのだけど、あの映画を先に観たら読む気になれない。
今回のリメイクもどうよ?と思ったけど、監督が「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマンなので、期待して観にいった。
当然、気になるのはキャスティングだ。
ギャツビーを誰が演じるか?
なんと、監督と「ロミオ+ジュリエット」で一緒に仕事をしたレオナルド・ディカプリオなのには驚いた。
いや~だって、彼に洗練されたかっこよさなんかないでしょ。
彼のかっこいい時代は「タイタニック」で終わっている。
しかし、当時の彼がギャツビーを演じるのは若すぎる。
これはミスキャストかと思いきや、今の彼のちょっと太った胡散臭いところが、正体不明の大富豪というのに合っている気がする。
映画を見ていると、これはこれでありかなと思ってしまう。
ちなみにギャツビーの隣人ニックを演じるのがトビー・マグワイヤで、彼が「隣人」を連発するとスパイダーマンを思い出してしまう(笑)
話は昼のメロドラマ、もしくは韓国ドラマみたいなベタな感じで、まあこれは元ネタが元ネタなので仕方ない。
それよりも、さすが「ムーラン・ルージュ」の監督だけあって、むやみやたらと絢爛豪華!
大富豪のパーティーなんか、正にイリュージョン状態!
この映画は3Dでもあるのだが、正直アクション物やSFでもないのに意味あるのか?と疑問に思っていた。
ところがパーティーのシーンを中心としたところで威力を発揮!
あまりにも多い情報量に酔いそうになるが、自分がその場にいるような感覚になれるのでOK!
最初は白黒・モノラルが、カラー・ステレオ・3Dになっていくのが時代の変化のようで面白く、昨今のナンチャッテ3Dに比べたら計算されていて効果的である。
ただやっぱり3Dで観るには上映時間が長すぎる。
おそらく、この監督は3Dをもっと使っていくと思うので、映像的効果はもちろん、人間の体力の限界も考慮した上映時間も加味してほしい。
残念なのは前半はイケイケなのに、後半が尻すぼみなところかな。
旧作とどうしても比べたくなるのが人情だが、それぞれ違う表現であり、どちらがどうとは言い難い。
あとは好き好きかな。
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