「きっと、うまくいく」
とにかく、インド映画は根性がいる。
話はベタだし、歌や踊りがあるので上映時間は3時間近い。
1本観たら、お腹一杯だ。
おそらく、インド映画を観た日はハシゴを使用とは思わない。
とかくキワモノ扱いのインド映画だが、いつまでも「ムトゥ 踊るマハラジャ」みたいなものばかりではない。
当然、進化をしている。
考えてみたらインドは映画生産量世界一であり、映画は娯楽の王様なのだから。
エリート大学に合格した超天才の自由人ランチョーと2人の親友ファランとラージューが、強権的な学長と対立しながら繰り広げるハチャメチャ学園生活の様子と、10年後に行方不明になったランチョーの行方を探るファランとラージューの姿が交錯しながら話は展開していく。
大変面白い!
インド映画なのに……という言葉は不適切かもしれないが、ちゃんと伏線を回収している。
話が面白い。
過去と現在を往復しながら、一本の話に繋がっていく。
当然、インド映画なのでミュージカルはあるのだが、それも必然性があるし、良いブリッジになっている。
上映時間170分は長いに決まっているのだが、それを感じさせない。
学生時代は普通の青春物として、現在の話は、何故ランチョーが行方不明になったかがミステリ仕立てとなっている。
それでいて、学歴偏重や、子供に過度に一家の期待を背負わせたりしていること等インドの社会問題も盛り込まれている。
文化の違いでわかりにくいところもあるのだが、だからだといってそれらがまるっきり話をわからなくするかといえばそうでもない。
基本テーマは全世界共通だ。
主演はアーミル・カーン。
といっても、自分はインドの男優=ラジニカーントしか知らないんだけどね。
ヒロインのカリーナ・カプールは「ラ・ワン」にも出演していたが、小林幸子にも似ているが、自分は小雪にも似ていると思う。
監督・脚本はラージクマール・ヒラニ。
こういう映画を観ると、インド映画の将来が楽しみになってくる。
それこそ、「きっと、うまいく」だろう。
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