「31年目の夫婦げんか」
親がセックスしているところを見てグレる中学生がいるらしい。
まあ、確かにそりゃあショックかもしれない。
親の一番見たくない所かもしれない。
いや、それ以前に中学生の感覚だと、セックスは若い時だけで40回ったらやらないものだと思っている。
しかし、いざ自分が年とってくると、そんなことは全くないことがわかってくる。
ただ、そんなことをわざわざ話さないだけなのだ。
所詮、AVを見て、熟女=30代前半だと思っているような連中には大人の性生活についてなんかわかるわけもないのだ。
そして、そんな中学生には、この映画を観てもわからないだろう。
結婚31年目で、毎日同じことを繰り返しているだけの夫婦が、夫婦関係を見直すためにカップル集中カウンセリングに参加する話に、中学生が何か感じることはあるだろうか?
例えば、恋に恋するお年頃でセックスが最大目標である彼らと、今更恋愛という年でもなくましてやセックスレス。
そんなのわかるわけない。
それに日本語タイトルに、夫婦げんかってあるのに、喧嘩なんかほとんどしていない。
まだ喧嘩するだけマシなのかもしれない。
もう黙々と生活しているだけの夫婦。
それはあまりにも寂しすぎる
……と思うのが、まだまだ若い証拠。
もう行き着くところまで行き着くとこうなってしまうのだ。
ただ、それでもまだまだお互いわかっていないことも多い。
それが夫婦ってもんやね。
出演が、トミー・リー・ジョーンズとメリル・ストリープ。
いや~名男優と名女優ではあるけれど、誰のこの2人のセックスレスだからと聞いてもどうでもいいでしょ。
正直、この2人がエロいことをしていても、何も感じない。
エロは感じない。
だけど、年とるとはどういうことかはわかる。
この映画に共感できるか、できないかは年齢によるだろうなあ。
若者ぶって、こんな映画つまんないよ~と言えないのが辛い。
監督は「プラダを着た悪魔」のデヴィッド・フランケルだけど、あの映画と同じノリを期待すると肩透かしかも。
« 「シャニダールの花」 | トップページ | 「劇場版トリコ 美食神の超食宝(スペシャルメニュー)」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント