「アフター・アース」
「シックス・センス」以降、ハズレの映画を連発し、正に正真正銘の一発屋監督M・ナイト・シャマラン。
さすがに彼の名前では集客が見込めないと判断したのか、新作「アフター・アース」は、彼の名前を前面に出してない。
今回の売りはウィル。スミスとその息子であるジェイデン・スミスの親子競演だ。
このバカ親、いや親バカっぷりはなんだろう?
ちなみに、この息子さんはまだまだお父さんほど華がない。
将来は何とかなるのか?
一時期は毎年地球の危機を救っていた男が、今や実の子供を救うのに一生懸命ってか?(笑)
人類が放棄して1,000年が経過した地球を舞台 に、最強の兵士とその息子が生き残るために戦う…という話で、ウィル・スミスが考えたそうな。
お前ら、中学生かっっうの。
こんな中二病丸出しの脚本を、大の大人がOK出しててはいかんだろう。
親子の絆を描いているとはいえ、過保護なだけじゃん。
大怪我をした父親の代わりに、息子が100キロ離れた救援用のビーコンを取りにいくというもので、当然、猛獣も多いし、人の恐怖を感知する宇宙生物もいたりするのだが、意外にお父さんが遠隔カメラで見守ってくれたり、息子さんがどうでもいいところで反抗的だったり、何だかなあといった感じ。
1000年後の地球とかいっても、ず~っとジャングルの中で話が進んでいくので、せめてそこが地球である何かが欲しいところだし、スミス親子は絶対に助かるだろうし、息子が成長して終わりであることは絶対に間違いないのはわかっているのだから、それでも緊迫感と緊張感は欲しいところ。
正直、極めて普通のSF映画であり、ぼ~っと観ている分には全く問題ないのだけど、M・ナイト・シャマランの監督作品となると今でもかまえてしまう。
何か物凄いどんでん返しがあるのではないかと期待してしまうのだ。
ところが、新作ごとに凡庸になっていく。
まあ、やればできる監督だと思われてるからこそ仕事が来るんだろうなあ。
そして、今の彼の心境としては「俺はまだ本気だしてないだけ」なのかもしれない。
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