「奇跡のリンゴ」
青森で11年にわたる苦労の末、無農薬によるリンゴ栽培に成功した木村秋則氏の実話を映画化。
実話を元にしているので、どこまで脚色しているかはわからないけど、この手の話は成功しているから良いのだけど、普通に考えたらダメでしょ。
嫁さんが農薬に弱い体質→無農薬でリンゴを作ろう…ってなるわけだけど、普通に考えたら、旦那が頑張って、嫁さんがリンゴ栽培に関わらなくてもいいようにするでしょ。
主人公は計算ずくで無駄が好きじゃないのだから、その方が効率的じゃないの?
切羽詰まらないとダメだし結果がすぐに出ないからという理由で、畑を全て無農薬栽培の実験に使ったりとか、ちょっとダメすぎるでしょ。
で、映画は失敗と貧乏、それに伴う周りの村八分状態が延々と続いて気分的に気分はブルーに。
っつうか長すぎるんだよ。
もちろん、最後の成功を効果的に見せるためなのはわかるけど、もっと配分してほしい。
いや、これ一応、成功したからOKだけど、してなかったらかなり悲惨だよ。
11年も貧乏生活じゃ、子供だってかわいそうだよ。
主演は阿部サダヲで、彼の暑苦しい演技が逆に話が重くならなくて良かった。
監督は中村義洋なんだけど、この人の関係した映画の中では一番面白くなかった。
いや、この人の演出は悪くないんだけど、題材が悪いんだろうなあ。
さすがにやさぐれた大人になると、努力すれば報われるような話はすんなり楽しめないよ。
農薬の否定も納得できないなあ。
これはこれで必要だから長年研究と開発を重ねてきたわけなんだから。
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