「バレット」
時々、ふとあの監督、あの俳優はどうしたんだろう?と思うことがある。
そういえば、ウォルター・ヒルって今どうしているんだろう?
「48時間」とか「ストリート・オブ・ファイアー」等、70~80年代はブイブイ言わせていたけど、ここ最近ご無沙汰。
一応、エイリアン・シリーズとかの製作とかしているみたいだけど、監督作品が観たい。そう考えていたら、彼の本当に久しぶりの監督作品が公開!
「デッドロック」以来だから10年ぶりくらいか。
凄腕の殺し屋が相棒の復讐のため、堅物の若手刑事と手を組んで共通の敵を追う……というもので、「48時間」を思い出させる。
凄腕の殺し屋を演じるのが「ロッキー」や「ランボー」、最近だと「エクスペンタブルズ」でお馴染みシルヴェスター・スタローン。
60歳回ってアクションをやってることも凄いけど、ここ最近はさらに役者としてのポジションを掴んだ感じだ。
彼と不本意ながらコンビを組む羽目になった若手刑事は「ダイ・ハード4.0」「ワイルド・スピード MEGA MAX」のサン・カン。
といっても、この人、空気みたいに存在感がないんだけどね。
昔だったら黒人だろうが、今のご時世だと韓国人なのかもしれない。
ちなみに「コナン・ザ・バーバリアン」のジェイソン・モモアも出演しており、コナンを思わせる斧を使ったアクションを見せてくれる。
ウォルター・ヒル&シルヴェスター・スタローンの初顔合わせだけで既に満足だが、話も悪くない。
昔、懐かしい要素がテンコ盛りで、まさにウォルター・ヒルの世界が全開!
最後がタイマン勝負って、今時、少年チャンピオンの漫画でもお目にかかれない。
しかし、21世紀だからこそ新しく感じてしまうのだ。
画面展開にちょっと控えめな「ストリート・オブ・ファイアー」的なところにこだわりを感じた。
USBの中身ってコピーできるんじゃないの?とか、携帯で何でも調べられるんじゃなくて、調べてくれる人に電話してるだけじゃない?…等の微妙にツッコミ所もあるのだが、大らかな気持ちが大切だ。
アクションシーンは極めて地味だが、昨今の映画みたいにスローモーションに頼らないところが良い。
上映時間約90分。
むやみやたらと長い映画が多い昨今に、このコンパクトさは貴重だ。
そういえば、1980年代くらいの二本立て興行ってこんな感じだったよなあ。
とにかく、新しさは全くといっていいほど何もない。
これはもう昔ながらの伝統芸を見るような感じで挑むのが正解。
ウォルター・ヒルにはもっと新作をガンガン作ってほしい。
いや、マジで。
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