「二流小説家 シリアリスト」
「このミステリーがすごい! 2012年版(海外編)」「週刊文春ミステリーベスト10 2011年(海外部門)」「ミステリが読みたい! 2012年版(海外篇)」いずれも第一位を記録した、デイヴィッド・ゴードンのミステリー小説「二流小説家」を映画化。
当然、自分は未読。
というか、自分が読んでいるのは「この漫画がすごい!」だけなんで。
しかし、この雰囲気思い出すのは、「配達されない三通の手紙」で、エラリー・クイーンが原作でかなり盛り上がったのを思い出す。
当時のハヤカワミステリは、クリスティーとクイーンで盛り上がっていた。
自分も若気の至りでクリスティー全作品読破しようと試み、今でも部屋には大量のクリスティーの文庫が…(苦笑)
さらには宇宙英雄ペリー・ローダン・シリーズにも手を出してもう何が何だか。
1日24時間で、そんなに本を読んでる暇ねえだろ!と思うのだけど、若い時代って意外に読書スピードが速いんだよな、これが。
やっぱり体力か?
不本意ながらエロ小説を書いて生活をしている売れない小説家・赤羽のもとに、連続殺人事件で死刑判決を受けたこから、自分の告白本の執筆を頼みたいとの手紙が届く。
その条件として彼の熱狂的な信者である三人の女性を取材し、自分を主人公とした官能小説を書いてくれれば、告白本の出版を許可するとのこと。
ここで一発逆転を狙い一流小説家の仲間入りをしたい赤羽だが、取材先で死体を発見!
それは12年前、呉井が起こしたとされる連続殺人事件とまったく同じ手口の犯行だった…。
おそらく、小説で凄くても映像化すると凡庸になることがあるが、この映画って小説の評価から考えると、うまくいってないのかもしれない。
だって、ど~考えても土曜ワイド劇場でも十分っぽいから。
やっぱり二流小説家が追い込まれていく緊迫感がないと、謎解きにも切羽詰まらない。
そして思わせぶりの振りが投げっぱなしになっているところもあったりして、そこらへんはミスリードのためとはいえ、もうちょっとうまくまとめて欲しかったかなあ。
連続殺人犯の呉井のキャラは立っているのでOK!
やっぱりレクター博士でもそうだけど、悪いことをしている自覚のない犯罪者が一番盛り上がるのだ。
主演は上川隆也、武田真治。
監督は猪崎宣昭。
どちらかというと、「映画秘宝」で特集していた同じ作者の「ミステリガール」の映画化の方が観たいな。
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