「セックスの向こう側 AV男優という生き方」
男子が成りたいものの第1位は美人のお姉さんが乗る自転車のサドルだが、上位50位以内にAV男優というのがあるにちがいない。
ビデオデッキとVHSの普及に大きく貢献したと言われているアダルトヴィデオ、通称AVは、ポルノ映画を壊滅に追いやり、健全な男子の想像でしかなかった動くエロを自宅で堪能できる正に夢のグッズだ。
しかし、出演している女優は覚えているのに、その相手役であるAV男優は、余程の通でない限り誰も気にしていない。
しかし、男子の気持ちを具現化し、正にアバターとしてAV男優は必要である。
この映画はAV男優総勢20人にカメラを向け、仕事や女性に 対する本音を聞き出していくドキュメンタリーだ。
ちなみに、AV女優が、現役で1万人に対して、男優は70人程度らしい。
え、そんなの数えたの?という疑問はあるが、比率はよくわかる。
とにかく、出てくる男優が言われてみれば見たことを思い出したりするような人もいて、いかに気にしていないかがよくわかる。
一方では有名である加藤鷹や平口広美等も出てくる。
そういえば、平口広美ってAV女優の名前だと思ってたよ。
基本的にインタビューで延々とつないでいるだけで、時々制作現場や作品のインサートが入るけど、女優の顔は全部ぼかしが入っている。
つまり、何か実用的なものを求めると肩透かしなので注意。
むしろ、男優側から見たAVの歴史や、考え方等、おそらく普段全く考えないようなことがわかって面白い。
いや、もっと言えば彼らの話しっぷりも面白く、まるで居酒屋で話を聞いているような感覚になるのだ。
おそらく、AVを80年代の初期から見ている人なら絶対に面白い。
出演は、加藤鷹、日比野達郎、速水健二、山本竜二、平口広美、平本一穂、島袋浩、トニー大木、吉村卓、黒田将稔、しみけん …などのAV男優20人。
監督はえのき雄次郎と高原秀和の共同。
二人ともエロ関係の映像仕事をしているらしい。
AV女優と男優が出てきたので、次は制作現場のテレビで放送できないようなドキュメンタリーが観たい。
もうあるかもしれないけど。
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