「ペタル ダンス」
映画の表現方法は色々だし、それに対しての好き嫌いは人によって違う。
自分はきっちり計算ずくの映画が好きだ。
役者におまかせとか、アドリブとか、脚本が練り込んでないとかはあまり好きではない。
そりゃあ、それが効果的もあるだろうが、それだったら監督いらないんじゃない?と思ってしまう程偏っている考えだ。
この映画は海に飛び込んだ友達に6年ぶりに会いに行く女性たちのロードムービーだ。
一応、設定らしい設定はあるのだが、脚本はあってなしの如くであり、登場人物の会話はおまかせというか即興というか、そこに演出らしいものは感じられない。
おそらくリアリティを狙ってるんだろうなあと言うのはわかる。
わかっているが、やっぱりどう考えてもウダウダやっているようにしか見えない。
それが良いと言う人もいるだろうが、自分は全く受け付けない。
こういう時、便利な言葉は「観る人を選ぶ」だ。
まだ手持ちカメラで画面がふらふらしていないだけでもマシか。
監督の石川寛はCMのディレクター出身らしい。
そういえば市川準もそうだったけど、CM出身の監督ってこういうリアリティ指向の動きは役者におまかせみたいな感じが好きなのは何故?
出演は宮崎あおい(B72-W57-H84)、忽那汐里(B79-W59-H83)、安藤サクラ(B83-W58H80)、吹石一恵(B86-W59-H86)。
安藤サクラはあまり美人でないところにリアリティがあるのかもしれない。
しかし、数ある彼女の出演作を観る限りは、この映画が当者比できれに見える方である。
やっぱりフッキー最高ですよ。
「ときめきメモリアル」の時はすぐに消えていくと思ったのに、意外に長く続いているのに驚き。
ある意味、女の子のうだうだ系映画としては成功しているかもね。
あと、やっぱり「ペダル」だと思ってました、てへ。
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コメント
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お見かけしたので書き込んでいきます。
例えばですが、原木が『さよならば。』と言われて『え?さよならば?』と初めて聞く言葉に戸惑うシーンがありましたよね。あれは忽那さんには教えていないことだったので、ごく自然な表情になったそうです。5テイクで1テイクのが一番良かったと監督。
一事が万事そういう映画なのですよ。全部決められたセリフを暗記したとおりにそれらしく喋ればあとは壮大で騒々しい音楽が全部ごまかしてくれる類の。
宮崎あおいさんは石川監督が2回目なので、何が起こるんだろうとワクワクしていたそうで、余裕を持って楽しんでいたようでした。他の三人は何が起こるのだろう!?と半信半疑で始まり、終わったようで、完成披露試写会や初日舞台挨拶などでもそのとまどったままなのが感じられましたね。では。
投稿: なほ | 2013年5月17日 (金) 18時28分