「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」
実は最初は 移動遊園地で曲芸バイクショーをしている男が、かつての恋人が自分の子供をこっそり生んで育てていることを知り、銀行強盗をして金を手に入れようとするので、その過程をサスペンスフルに描く犯罪映画だと思っていた。
ところが、彼はあっさり死んでしまい、途中から彼を追いつめた警官の話になっていく。
普通、正義感あふれる警官だと、自分も撃たれてまでの逮捕劇であれば出世していく展開になるのだが、ところが意外にも閑職に追いやられたり、警官の不正に協力させられたりする。
なんじゃ、これは?と思ったが、15年後になって、強盗と警官の息子が同じ学校で知り合うことになって、初めて映画の構造がわかったという次第。
なるほど、三つの物語が連鎖しながら、結末へ向かうという、仮面ライダー×仮面ライダーMOVIE大戦みたいなもんやね。
いや思った以上に面白い。
それぞれの関係が近づくにつれて、理屈ではわかっていても気持ちでは納得できないものがひしひしと伝わる。
こんな話展開は韓国映画だと、ベタすぎるくらいベタな展開になっていくのだけど、この映画はそんなことはない。
出演はライアン・ゴズリング。
監督はデレク・シアンフランス。
「ブルーバレンタイン」のコンビ再びってわけやね。
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