「ホーリー・モーターズ」
そもそも子供の頃の自分にとっては映画は年に数回の最高の贅沢であり、絶対に失敗できないものだった。
そのため、映画雑誌を読み倒して情報を収集して、ここぞとばかりの1本を観にいっていた。
しかし、そうこうしているうちにアルバイトをするようになり、金銭的余裕が出てくると観る映画の本数も増えてくる。
そして、変な色気も出てくるために、映画が趣味と言えるためには今までみたいに、カンフー映画とアニメばかりではダメだと思い始めてくる。
そこでミニシアター系やら芸術系やら実は好きでもないしよくわからないけど、かっこよく語れそうというだけで観にいった。
レオス・カラックス…通称、レオカラというと、弁当屋のメニューみたいだが(それは鶏唐だっつうの)、そんな略し方はしないと思う。
何故なら語るほど映画を監督していないから。
今回13年ぶりに長編映画が公開される程のスパンなので当然だろう。
前回の長編が「ポーラX」で、その後短編を監督している。
「ポーラX」は観たような感じがするのだが、あまり覚えていない。
覚えているのは面白くなかったという端的な事実だけだ。
13年ぶりの長編新作「ホーリー・モーターズ」。
もう絶対に面白いとは思えない。
自分のゴーストがそう囁く。
だけど、映画が趣味とか言うためには、とりあえず観ておけば何となくかっこよく見られそうな感じするよね?
こんな映画中二病丸出しで観にいってきた。
大富豪の銀行家が、女性運転手が運転する白いリムジンに乗り込む。
彼はリムジンの中で、乞食に変装を皮切りに、謎の怪人やら、10代の娘を持つ父親、殺人者といった人物に次々に変身し、役になりきって奇妙な行動を繰り返していく。
いや~真剣つまらない。
何が言いたいかさっぱりわからん。
レオス・カラックスが何故評価されているかがさっぱりわからない。
色々深読みすることもできるかもしれないが、自分はそこまでする気は全くないから。
この映画が面白いと言えてこそ、かっこいい映画ファンなんだろうけど、自分はそこまで嘘はつけない。
しかし、そんな中にも自分的な見所は、久しぶりのカイリー・ミノーグで、歌ってもくれるところかな。
あと何故かゴジラの音楽が笑えた。
何でもありか?
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