「クロユリ団地」
老朽化が進み、近所では「出る」と噂が立っているクロユリ団地。
そこに家族と引っ越してきたヒロインが隣室で孤独死した老人を発見して以来、怪奇な事件に巻き込まれていく……というか、粗筋は公式HPとか情報誌などで適当に確認して下さい。
もう真剣つまらないんですよ。
ジャンル的にはホラーなのに全く怖くない。
溜めてド~ンとくる怖さや、それをあえてはずした怖さ等はないし、じわじわくる怖さもない。
自分は怖いのが好きではないので、これはこれで良かったのだが、それ以前に映画として面白くないのだ。
ホラー映画が不条理だったり、独自の理論で動いているのはわかっている。
その世界でお約束というのがある。
この映画も、独自の論理が構築されている。
ちょっと疑問なところもあるのだが、そこに至るまでやそのお約束を踏まえた上での主人公の動きであったり、ホラーとしての恐怖だったりする。
ところが、この映画の場合、それ以前にかなりテンポが悪い。
無駄なシーンが多くてダレてきてしまうのだ。
もちろん、それがミスリードであったり、独自の世界観を作るという狙いもあると思うのだが、逆効果になっている。
話もわかりやすいくらい整合性を考えてのに無駄も多い。
ごめん、やっぱりあの霊媒師(?)みたいな人はいらんでしょ?
構造的には絶対に面白い話なんだけどなあ。
出演は前田敦子(B77-W57-H83)と成宮寛貴。
一応、W主演らしいけど、成宮のポジションがとってつけたような感じで微妙。
前田敦子は久しぶりに見たけど、キンタロー。に似てるわ~。
AKB48を卒業してから本人は顔を見せてないのに、物真似している方が出過ぎて、どちらがオリジナルかわからなくなっている。
実はこちらの方がホラーかも。
監督は「リング」の中田秀夫なんだけど、この人って「リング」の遺産だけで食べてないか?と思うくらい他の映画が微妙なんだけど。
自分が観にいった劇場は途中で席を立つ人もチラホラ。
まあ、これは仕方ないかな。
2時間もない上映時間なのに物凄く長く感じてしまった。
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