「コードネーム:ジャッカル」
ジャッカルの映画というとシャルル・ド・ゴール大統領暗殺の「ジャッカルの日」や、それをリメイクしたかと思えば全く違う、ブルース・ウィリスとリチャード・ギアが共演するが同じ画面に出ていない「ジャッカル」、さらにはネットで見かける自主映画しか思いつかない。
この映画はそれらとは全く関係のない韓国映画なのだが、タイトルに「ジャッカル」とあると、どうしても殺し屋の映画だと思ってしまう。
そして、殺し屋が出てくるという意味では正しい。
伝説の殺し屋ジャッカルが依頼を受けて人気歌手を拉致してホテルで殺害しようとする。
一方、懸賞金1億ウォンがかかった伝説の殺し屋が現れたという 情報を得た警察も現場に現れる。
ホテルを舞台に殺し屋、人気歌手、警察のそれぞれの思惑が交錯する。
もう薄々気づいている人も多いが、サスペンスではなくユルいラブコメ。
ラブコメであることは重々承知しているのだが、もたついた展開でありテンポが悪い。
一番残念なのは伝説の殺し屋がそれっぽく見えないところで、ここらへんは後の展開があるとしても最初はそれっぽく見せないとダメでしょ。
警察も最初からユルいのだけど、ここは大真面目にやってしまう方がギャップの面白さがあって良いと思うのだが、そんなことをどうこう言っててはいけないのかもしれない。
何故ならこの映画の最大の売りはJYJのキム・ジェジュンが主演であることが重要なアイドル映画だからだ。
それは映画会社もわかっていて、本編前に彼のコメントを上映する徹底ぶりだ。
監督は「彼女を信じないでください」のペ・ヒョンジュンなので、こんな感じはちょっと納得。
面白い要素は揃っているのだけど、うまく使いきれなかったのが惜しい。
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