「映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて」
映画監督と言えば、ヒッチコックやスピルバーグが全てではない。
おそらく、誰も知らないような映画監督なんて世界中にゴロゴロしているはずだ。
そして、映画ファンの中では知られているのに、一般には全く知られていない映画監督だっている。
ジョニー・トーと聞いてわかる人がどれだけいるだろうか?
いや、そもそも彼が監督した作品の「ブレイキング・ニュース」「エレクション」「エグザイル/絆」が、公開されたのは大都市だけだったはずだ。
これらの作品が地方都市を含むシネコンで拡大公開されたという記録はない。
いや、そもそも香港映画で知られている有名人は今でもブルース・リーとジャッキー・チェンだけで、ギリギリ何とかジョン・ウーくらいである。
ましてや、ジョニー・トーと言われても困ってしまう。
この映画はジョニー・トーについてのドキュメンタリーだ。
大阪アジアン映画祭2011では「ジョニー・トーは戦場へ行った」のタイトルで公開されている。
ぶっちゃけ、こっちのタイトルの方がかっこいいじゃん。
自分はジョニー・トーの映画は観ているものの、本人の顔はこの映画を観るまで全く知らなかった。
知らなかったら、普通の企業の部長クラスのおっさんだと思ってしまう。
フランス人映像作家イヴ・モンマユールが2003年から8年間にわたる長期取材をして、ジョニー・トー本人はもちろん、彼の映画に関係する俳優やスタッフにも話を聞いている。
しかし、一番の見所は彼の映画のメイキング映像で、1カットでどうやって撮ったのかとか、ハリウッド映画との違いとか、彼のこだわり等がわかって自分的には面白かったが、一般の人には全くオススメしないし、観たところで何が何かわからない。
これはDVD特典みたいなものだな。
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