「モンスター」
海辺の田舎町にあるレストランでオーナーは絶世の美女と噂されているが、実は彼女は地元の高校に通っていたが、完全無欠な不細工で、ある事件を起こして東京に逃げ、風俗で働き整形手術を繰り返して美人になり、生まれ故 郷に戻ってきたのだった…。
地元に帰ってきた目的は……いやまあ想像できてしまうんだけどね。
自分はエスパーでもないし、百田尚樹の原作小説を読んでいないけど大体展開は読めてしまう。
正直、主婦が暇で読むレディースコミックじゃないんだから…と思っていたのだが、意外にも不細工、いやこれは差別用語になってしまうので、顔が不自由な女性の苦労がこれでもかと描かれて面白い。
確かに男もそうだけど、女子は見た目で人生の全てが決まってしまう。
見た目よりも心が大切という説もあるが、余裕があってナンボの世界で、顔が不自由で心に余裕がある人はまずいない。
極端な言い方をすれば、容姿がままならない=ハンディキャップでしかない。
もし美容整形で人生が少しでも得をするならするべきだと思う。
我慢したり、親にもらった体をとか色々言う人もいるが、まあそういう人はそれで頑張って下さいとしか言いようがない。
男性は美人とつきあいたいだけ→はい、そうです、それが何か?
女性だってイケメンとつきあいたいでしょ?
そんなわけで、この映画は容姿の問題が本当に切実。
二重瞼にするために8万円くらいかかったり、全身整形で300万円以上とか、相場がわかったし、金を工面するために風俗で働こうにも不細工なために採用されないヒロインの女として詰んだ状態が悲しい。
だから、この映画は前半が無茶苦茶面白い。
しかし、すっかり整形が終わった後、故郷で素性を隠して昔の知り合いと接する後半はイマイチというか極めて凡庸な展開になっている。
この手の話で誰がヒロインを演じるかが話題になるが、高岡早紀(B87-W60-H90)というのが、微妙なラインで、やっぱり彼女の一番良かった時期って「バタアシ金魚」の頃か?
それでも美人であることは間違いなく、特殊メイクで不細工を演じたり、久しぶりの巨乳解禁で文字通り体当たり演技。
だけど、もうちょっと豊満な胸だったような気がするのだけど思い過ごしか?
監督は大九明子。
タイトルがシャーリーズ・セロンが主演の映画と同じなのが紛らわしい。
ここらへんは、映画化にあたりもっと考えるべきだったかも。
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