「シー・トレマーズ」
大都市ではどうかわからないが、地方では「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」は同時上映がついていた。
ヒット映画シリーズの完結編なので観客は多いはずだし、むしろ同時上映は回転率が悪くなるのに何を考えてるんだか。
だけど、根が貧乏なので映画館に行ったらCMから予告、本編の最後まできっちり観る。
ところが、どういうわけか同時上映が予想以上に面白い。
いやもっといえば「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」より面白いのではないかと思ってしまう。
それが「トレマーズ」だ。
その後、続編もあるみたいだが、出演者や制作スタッフが入れ替わり、もう何が何だかわからない状態なのは、この手の映画のお約束だ。
「シー・トレマーズ」は「トレマーズ」と全く関係がない。
日本の配給会社が勝手につけたタイトルだ。
怪物がいきなり出てきて人を襲うという基本が同じで、地面ではなく海になったので、こんなタイトルをつけただけだと思う。
まあ昔の同時上映のB級映画は、こんなパチモン臭いタイトルがお約束だ。
そして、なんと主演がマイケル・パレなのだ。
TVドラマの「アメリカン・ヒーロー」に出演、「ストリート・オブ・ファイヤー」で一躍有名人になるが、その後が続かず、今やすっかりB級映画御用達男優になってしまったが、今回もそのキャリアを裏切ることもない。
もっと言えば、彼はほとんど活躍していない。
怪物が出てくる水上の漁場の周辺のボートに乗って様子を伺っている時間が遙かに長い。
さらに言うとすっかりおっさんだ。
当然ながら「ストリート・オブ・ファイヤー」の瑞々しさは全くない。
で、最初は一部しか見えない怪物の全貌を表したら……ただのサソリやないかあぁぁぁ!!
もうちょっと工夫せいよ。
そう考えると毎週新しい怪獣が出てくるウルトラマンは凄いなあと実感。
一方では「トレマーズ」のギョウ虫みたいなシンプルなのも逆の意味でありかなと思ってしまう。
監督はブライアン・ユズナ。
誰?と思ったら「死霊 のしたたり」シリーズの人らしい。
結局、ドキドキしたりすることはなく、スピード感がないので上映時間が短いのにもかかわらずダレてしまう。
タイトルが「AMPHIBIOUS 3D」ってことは、これって3D映画なのか。
日本のどこかで3D上映しているところがあるのか?
« 「コードネーム:ジャッカル」 | トップページ | 「ペタル ダンス」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント