「ダーク・タイド」
例えば、ブルース・ウィリスは、あまりにもダイ・ハード・シリーズが有名だし、その他にも「G.I.ジョー」とか大作もしくは有名映画専門イメージが強い。
しかし、よ~く出演作をチェックしてみると、あまり有名でない映画にも数多く出ている。
何故?と思う人もいるかもしれないが、日本映画でも有名で実力派の男優や女優でも地味な映画に出ているので、それと同じようなものだろう。
彼らにとって小遣い稼ぎかもしれないが、制作側としては唯一の売りになるわけである。
この映画は、渋谷ミッドナイト・マッドネス2013で公開された映画の中の1本である。
ということは、そんなメジャーな映画ではなくて、地味ながらも光るものありみたいな感じの映画なわけだ(悪口ではない)
サメと一緒に泳ぐことができる海洋学者の女性が、同僚がサメに殺されて以来、サメに関わる仕事をやめ、オットセイ・ツアーで食べているが儲からず銀行に船を差し押さえだれそうになる。
そんな時、疎遠になっていた夫から、ケージなしでサメと泳ぎたいと言う富豪の依頼を持ちかける。
葛藤をしながらも依頼を受ける彼女だったが……って話で、当然サメと仲良くで済むわけがない。
「ジョーズ」の例を出すまでもなく、サメは身近な人類の敵だ。
おそらく、多くの人は人食いサメを相手にいかに生き残るかのサスペンスアクションを期待するだろう。
一応その通りなのだが、残念ながら緊迫感や緊張感があまりない。
何故なら、状況に切羽詰まったものがないから。
「ツイスター」という映画が何故面白くないかというと、主人公達が自ら竜巻に近づくからだ。
それと同様、この映画もどちらかというと、本人都合でサメに近づいている。
もちろん、そんな状況以上の緊迫感があればいいのだが、そこまでもないのが辛い。
監督のジョン・ストックウェルは、どちらかというと役者としての方が有名か。
この映画の最大の売りはハル・ベリーが主演であるということだろう。
「チョコレート」や「007/ダイ・アナザー・デイ」ですっかり有名で、オスカー女優でもある彼女が、こんな微妙な映画に出ているのは不思議だが、これもブルース・ウィリスと同じような感じか。
一応、彼女は水着にもなって頑張っているのだが、もう結構いい年なんだよな。
そう思うと少し複雑。
いや、もちろん彼女の年齢の、一般の人に比べたら遙かに良いんだけどさ。
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