「ダークホース ~リア獣エイブの恋~」
夢は必ず叶うとか、努力すればとか、色々言われて頑張って何とかなることもあるけど、ダメなものはとことんダメだよね。
そういう時、一番良いのはやらないこと。
結果が出ていない=ダメではないということだから。
可能性は誰だって無限大だ。
もちろん、結果はちょっと考えればわかることなんだけどね。
オタクでデブでマザコンで両親に甘やかされて育てられ、30歳を過ぎているのに、いずれ大成すると根拠のない自信を持ち続けるカン違い男が、パーティーで出会った美女に一目惚れ。
強引にデートに誘って、即プロ ポーズ。
失恋で自暴自棄になっていた彼女はOKの返事をするが、彼女はある秘密を持っていた…。
「リア獣」という日本語タイトルに笑った。
センスいいぞ!
この手のダメ系男の話って、日本だけかと思っていたけど、そりゃあ世界各国にいるわな。
アメリカの青年=アメフトやってマッチョでイケメンってことはないはず。
主人公の青年が痛すぎる。
だけど、父親の会社で就職しているだけマシで、世の中には正真正銘のプロの無職もいるわけだから、恵まれている方だよね。
ダメ男が、美女と結ばれハッピーエンド…ってベタな展開かと思っていた。
まあ、実際に主人公のような男が何とかなる程、世の中甘くないわけで、だからこそ、せめて映画だけでもと思ってしまうわけだ。
ところが、この映画はそんな予定調和なハッピーエンドは全くなくて、とことんダークな方向へ。
観ていて気分がブルーに。
主人公の痛さを笑っているうちが一番幸せだったことを思い知らされるのだ。
監督が「ハピネス」のトッド・ソロンズなので、そんな予定調和の展開を期待する方が間違ってるかもしれない。
だけど、嫌いじゃないよ。
むしろ、好きな映画の方かな。
主演はジョーダン・ゲルバーって全く知らない人なんだけど、共演がミア・ファローとクリストファー・ウォーケン…ってどう考えても脇役の方が豪華すぎだろ!(笑)
ウォーケンなんか、良いお父さん役なのに、今までの役から平気で人を殺してそうな雰囲気である。
だけど、髪形が笑えるのでOK
!
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