「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」
かつて、「クレヨンしんちゃん」の劇場版は完成度が高いものの、子供の映画であると言うことで、評価されることが少なく、知る人ぞ知るアニメだった。
評価をされだしたのは「オトナ帝国」と「戦国」からである。
しかし、皮肉なことに、それ以降は面白くなくなっている。
面白くなくなったのは、監督が水島努や原恵一でなくなったからなのだが、それ以上に「オトナ帝国」の呪縛に囚われて、作品が、その劣化コピーみたいになっているからだ。
しかし、今回は水島&原が抜けてからでは一番の面白さなのである。
話は、。A級グルメ対B級グルメの戦いの中、しんちゃん達カスカベ防衛隊が伝説のソースを目的地まで届けるという極めてシンプルな話なのだが、その道中、道に迷ったりするのはデフォルトで、色々な障害が発生する。
アクションと笑いのバランスが絶妙であり、漫画映画本来の面白さがある。
子供目線の描き方も興味深いものがあり、確かにキャビアって値段の割りにはあまり美味しくない。
監督は「映画 レイトン教授と永遠の 歌姫」の橋本昌和。
しかし、今回の成功は脚本が浦沢義雄であることが大きい。
ここ最近の子供用の映画で面白いのは、彼の脚本である場合が多い。(「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」と「劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段」)
ゲスト声優は、コロッケ、渡辺直美(B120-W115-H130)、川越達也。
コロッケと渡辺は下手ではなかった。
新しい活路を見いだした劇場版の来年も期待したい。
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