「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」
スポーツは明らかに目に見えるもので実力がわかってしまう。
それは当人の気持ちとかは全く関係がなく、その競技における結果が全てなのだ。
しかし、文化的なもの、特に芸術関係は、絶対的な基準がない。
一応、論理づけることはできるが、あくまで気持ちの問題だ。
例えば、絵や歌でも多くの人が認めれば、価値があるものだし、逆に他人は認めなくても自分だけが満足していてもOK!
時代がついてこれないとか、一般人にはわからないとか言っていればすむからだ。
自分の実力を理解せず、見果てぬ夢を追い、極希な成功例を自分にも当てはまるかもしれないと思っている人もいる。
例えば、誰かががストリートライブでデビューしたと聞けば、街中でギターをかき鳴らして歌う。
よくよく考えれば、そんなものでデビューできたら、その手の話は出てこないはず。
ということは、飛行機が墜落しても生き残る人だっているのと同じくらいの確率かもしれない。
ちょっと考えればわかりそうなものだが、調子の良い話を夢見てしまうのかもしれない。
ジャーニーの新ヴォーカリストであるアーネル・ピネダは、YOUTUBEの映像をきっかけに40歳でアメリカン・ドリームを掴んだ。
あちゃ~、ボンクラ連中に夢見させてしまってるよ。
YOUTUBEに自分の歌っている様子をアップすれば、どこかの音楽プロデューサーの目にとまってデビューできるかもしれない。
40回っても何とかなるかもしれない。
そんな煩悩丸出しの奴が変なことを考えるかもしれない。
そんな簡単じゃないから、話題になるし、彼のドキュメンタリー映画ができるわけでしょ。
「ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン」は、アーネル・ピネダが、YOUTUBEがきっかけで、デビューするまでを描くのではなく、その後のプレッシャーや彼の生き方などを描いている。
確かに、有名すぎるくらい有名な伝説のバンドのヴォーカル。
それもフィリピン人。
そりゃあプレッシャー半端ねえ。
この映画を観てると、成功するまでと成功してからの苦労がひしひしわかる。
やっぱり、地道に生きるのが間違いなしという結論かな。
あ~嫁さんがかわいいのにはびっくり!!!
個人的には劇場の音響でジャーニーの歌を聞くのが目的だったんだけどね。
気を抜くと「海猿」の映画を観に来ているような錯覚に(笑)
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