「舟を編む」
学生時代に必需品だった辞書だが、今やネットや電子辞書があるので全く使わなくなってしまった。
ひたすら「セックス」という意味を調べるのは、辞書の使い始めとしては誰しも通る道だろう。
この映画は、真面目で不器用な青年が、新しい辞書の編纂という一大事業に 取り組む辞書編集部に配属され、地味で気の遠くなるような作業をしながら人間関係や恋愛関係を構築して成長していく話だ。
辞書ができるまでがよ~くわかる。
こんな地味で根気のいる仕事を10年以上かけてする仕事は、自分には絶対に無理だなと思った。
一方では、絵的にも盛り上がりのない辞書の編纂をどう見せていくかと思ったが、あまりにも正統派な作りで驚いた。
イメージ映像を駆使した感じになるかと思いきや、あまりにもオーソドックスな演出、しかし、それでもひしひしと伝わってくるのだ。
10年以上かけて辞書を作るのと、主人公の成長がリンクしていく。
長い年月で、人が成長していく様子が描かれているが、それは決して特別でもなく誰にでもありそうなところが妙にリアルだったりする。
上映時間も短くないのに、それを感じさせない。
三浦しおんの原作がどうなっているか未読なので知らないが、少なくとも映画は大変面白い!
「川の底からこんにちは」や「ハラがコレなんで」の石井裕也が、まさかこれ程骨太で繊細な映画が作れるとは思えなかった。
出演は 松田龍平、宮崎あおい(B72-W57-H84)、オダギリジョー。
やっぱり松田とオダジョーは小汚い格好がかっこいい!
宮崎あおいの役は、本当は監督嫁の満島ひかり(B75-W60.5-H89)にやらせたかったのではないかと思うが、園子温と神楽坂恵(B92-W58-H87)じゃあるまいしね。
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