「ミクロの決死圏」
午前十時の映画祭で鑑賞。
随分昔に「月曜ロードショー」だったかで見た覚えがある。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演でリメイクの話があったので、その前に劇場で観ておこうと思って観にいったのだが、それ以前にリメイクの話ってどうなってるの?
話は今更説明するまでもない。
物体を長時間縮小しておける技術を開発したチェコの科学者がアメリカに亡命してきたが、敵側のスパイに撃たれて意識不明の重体。
彼を助けるのには、医師と科学者を乗せた潜水艇を細菌大の大きさにして、脳内出血部に行ってレーザー光線で治療するしかない。
しかし、アメリカの今の技術では研究が進んでいないため、体中に潜りこむことは1時間だけだった。
果たして時間内に治療し、戻ってくることができるのか?…という話で、小さくなるとちょっとした衝撃が命取りだったり、白血球が襲ってきたりする。
さらにはクルーの中に裏切者がいたり、時間との競争があったり盛り沢山だ。
小さくなって体に潜るという学研の「からだのひみつ」に出てきそうなネタを、まじめに作っている。
色々ツッコミ所はあるのだが、そんなことよりも見た目のハッタリが素晴らしく、細菌大の大きさで見た体内はこんな感じだと思わせる美術は良し。
それでも一番の見所は、「宇宙戦艦ヤマト」の森雪みたいに体のラインがくっきり出るパッツンパッツンのスーツを着たラクェル・ウェルチだろう。
当時のセックスシンボルであり、また元祖特撮色物女優の彼女がエロい体のラインをさらしていうだけでも満足の人も多いはず。
監督は「海底二万哩」のリチャード・フライシャー。
ちなみに、アイザック・アシモフの小説は、さすがにSFの大御所だけあって設定の理由付けに気合いが入っている。
今、リメイクするなら3Dだろうなあ。
いやそれ以前に、リメイクって色々噂があってわからないけど、最終的にどうってるの?
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» 『ミクロの決死圏』(1966) [【徒然なるままに・・・】]
脳に損傷を追った患者を救うため、特別な医療チームを編成し潜水艇に乗せ、その潜水艇ごと細菌大に縮小して体内に送り込み、直接患部を治療しようというSF映画。
凡そ実現可能とも思えない荒唐無稽なストーリーだが、外科手術が不可能となれば直接乗り込んで何とかして欲しいという気持ちになるのは納得出来るし、宇宙だ、過去だ、未来だ、ということではない新たな冒険世界を開拓したのはアイディア。人間の身体の中という、誰も見たことのない神秘の世界を、タップリとスクリーン上に描き出してくれる。
もっとも誰も見たことが... [続きを読む]
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