「DRAGON BALL Z 神と神」
日本人の人生において「少年ジャンプ」をどこで卒業するかは大変重要である。
「ドラゴンボールが終わったらジャンプをやめる」
80年代後半~90年代始めの青少年の合い言葉だった。
この時代はジャンプの売り上げはもちろん、関連グッズを含めると一大経済効果になっており、そう簡単に終わるわけにはいかない状態だった。
今の20代後半から30代前半は正にドラゴンボール世代で、アニメも漫画もどっぷりだ。
しかし、残念なことに「ドラゴンボール」は、ウルトラマンや仮面ライダー、ガンダムのように世代交代をして新作ができていない。
せいぜい昔の作品がアニマックスで放送しているくらいだ。
だから、今回の映画化の話を聞いた時は、「え、今更?」と思ってしまった。
ましてや実写版で懲りたはずじゃないの?
しかし、ドラゴンボールをなめてました、すいません。
劇場は満席状態でした。
考えてみれば、ドラゴンボール世代が親になって子供を連れてくる可能性も大きいので、この企画は出るべきして出てきたと思っていいかもしれない。
そして、今回は鳥山明が自らストーリー、キャラクターデザインを手がけて完全オリジナル・ストーリーで映画化しているので、実写版のようになることはない。
話は破壊神ビルスと悟空が戦うという極めて単純明快な話。
今までのキャラも総出演である。
いや~大変面白い!
今までのジャンプアニメは、それぞれのキャラの見せ場を作るために四苦八苦していたが、この映画は戦う相手が1人で、基本悟空の戦いが中心となっている。
程良いユルさと迫力あるアクションのバランスがうまくできている。
ちゃんと原作のテイストは出ている。
上映時間が90分もないのも、子供にもやさしくて良い。
IAMXでの上映は必然性はあったかどうかは疑問だが、少なくとも子供たちには劇場の迫力を知ってもらうには良かったと思う。
監督は細田雅弘。
破壊神ビルス役で山寺宏一、その側近・ウイス役で森田成一が、なかなか良いコンビぶりを発揮して、聞いていて心地良かった。
東映と20世紀フォックスとしては、シリーズ化をしたいところだろうなあ。
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