「地球、最後の男」
世界には沢山の映画があるし、その中では隠れた傑作があるまもしれない。
そりゃあ、そうなんだけど、映画を買い付けする人達も目敏いしから、あらゆる情報を駆使して面白い映画を探すだろうし、おそらく本当は完成前から手に入れようとしているに違いない。
それを前提とした場合、公開されない映画は何か理由があるはず。
この映画は、特集上映の未体験ゾーンの映画たち2013の1本として劇場公開されたものだ。
「未体験ゾーンの映画たち」は、ジャンルや国を問わない特集上映企画で、エンターテイメント色豊かで、意外な俳優や監督のお宝映画が全20作一挙上映されるらしい。
話は、地球との交信が途絶えた国際宇宙ステーションに1人で取り残され た宇宙飛行士の運命を描いたものだ。
宇宙密室系の話って今更じゃん…と思う人が多いかもしれないが、そこは定番ネタとして、いかにうまく話を作るかが見所になっていくわけだ。
この映画は、何か壮大な哲学的な話になっていく。
だから途中でついていけない人はとことんついていけなくなってしまうのだ。
そこは、義務教育とちゃうんやから…っつうことで。
いや、発想は面白いのだけど、イメージ映像と説明が少なすぎてダレてきてしまうのが何とも惜しい。
出演は「J・エドガー」のガンナー・ライト。
監督はウィリアム・ユーバンク。
誰?と思って調べたら、「ラ イジング・サン 裏切りの代償」の撮影監督らしい。
一応、最大の話題はロックバンド、エンジェルズ・アンド・エ アウェーヴズがプロデュー
スと音楽で参加なのだが、これだけの材料ではヒットする要素は全くない。
隠れた名作とかお宝映画とか言っても、一部のマニア受けだけであって、損益分岐を考えると割が合わないんだろうなあ。
この映画も、自分が売る立場だったらやらないだろうなあ。
特集上映とか何らかの付加価値をつけるしかないわけで、関係者の皆さん、ご苦労様です。
あと、このタイトルはいかんでしょ。
似たようなタイトルがどんだけでもあるし。
かといって、原題の「LOVE」でも埋没しそうだしなあ。
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