「だいじょうぶ3組」
小学校5年3組にやってきたのは手と足がなく電動車椅子で移動する五体不満足な先生だった…。
乙武洋匡が3年間にわたって勤め上げた小学校教師としての実体験を基に綴った小説の映画化。
主演は本人が演じている。
正に自作自演とはこのこと。
そういえば「典子は、今」も本人が演じていたっけ。
「ソウルサーファー」のようにCGで消した方が良かったんじゃないかと思ってしまう。
何故なら本人が演じていると何も言えなくなってしまうから。
それにこの手の話って何か語れないような雰囲気が漂っているしね。
まあ、それでも語ってしまうんだけど。
まず、乙武氏の演技は思った以上に悪くなかった。
映画は、当然ツッコまれそうなところは一応の理由付けをしている。
正直、特例という形だけど、補助員がついてまで教員になるのは個人的にはどうかと思ってしまう。
経費もそうだけど、無駄が多いような感じがする。
何よりも生徒に知らない間に心の負担をかけているのではないかと思ってしまう。
自分が親だったり、生徒だったりしたらどうするだろう?と考えてしまう。
例え、差別はしないよくないとは思っていても、それとは別に残念ながらハンディキャップによるできるできないことの区別は出てくるし、それは避けようのないことだ。
そこらへんを一緒にしない、それを踏まえてどうしていくか?という問題意識を持つということでは、この映画の意義は大きい。
共演の国分太一は良い味を出していたが、彼の恋愛エピソードとかは若干必要ないかも。
監督は「きいろいゾウ」の廣木隆一。
「キャタピラー」もたいがいインパクトがあったが、この映画も小学生が観ると色々な意味で心に残ること間違いなし。
まあ、その昔、学校の講堂で「典子は、今」を見せられたのと同じようなものかと思えば、時代は繰り返すってやつか?
ところで、この映画恐ろしいほど人が入っていなくて、興行的に「だいじょうぶか?この映画」になっている。
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