「千年の愉楽」
年老いた産婆が、かつて自分が取り上げた3人の男たちの人生を振り返る。
自らの美貌を呪うように生きた男、生きることを強く望んだ男、北の地でもがいた男。
産婆は彼らが生まれて死ぬまでを見続けていた…。
中上健次の同名短編集を基に映画化らしいが、自分は未読。
結果的には2012年10月に亡くなった若松孝二監督の遺作となってっしまった。
それまでの「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」や「キャタピラー」に比べると、大人しいというか衝撃度は少ない。
しかし、深読みするなら、若松映画の根底に流れるどん詰まり感というか、内に秘めた鬱屈したものは健在である。
もっというと滲みでるようなエロスも健在だ。
正直、BGMが耳障りな時もあるのだが、コンパクトにまとまっていて良し。
主演は寺島しのぶ(B80-W60-H83)。
彼女が滅茶苦茶美人でなくて良かった。
これがお色気満載だったら、真っ先にやられて話が終わってしまう(笑)
共演は高良健吾、高岡蒼佑、染谷 将太。
これが若松監督の遺作と思うと感無量。
まだまだエネルギッシュな作品を作れそうだったのに残念。
ご冥福をお祈りします。
« 「コドモ警察」 | トップページ | 「ひまわりと子犬の7日間」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント