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2013年3月22日 (金)

「千年の愉楽」

1000 年老いた産婆が、かつて自分が取り上げた3人の男たちの人生を振り返る。
 自らの美貌を呪うように生きた男、生きることを強く望んだ男、北の地でもがいた男。
 産婆は彼らが生まれて死ぬまでを見続けていた…。

 中上健次の同名短編集を基に映画化らしいが、自分は未読。
 結果的には2012年10月に亡くなった若松孝二監督の遺作となってっしまった。
 それまでの「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」や「キャタピラー」に比べると、大人しいというか衝撃度は少ない。
 しかし、深読みするなら、若松映画の根底に流れるどん詰まり感というか、内に秘めた鬱屈したものは健在である。
 もっというと滲みでるようなエロスも健在だ。
 正直、BGMが耳障りな時もあるのだが、コンパクトにまとまっていて良し。
 主演は寺島しのぶ(B80-W60-H83)。
 彼女が滅茶苦茶美人でなくて良かった。
 これがお色気満載だったら、真っ先にやられて話が終わってしまう(笑)
 共演は高良健吾、高岡蒼佑、染谷 将太。
 これが若松監督の遺作と思うと感無量。
 まだまだエネルギッシュな作品を作れそうだったのに残念。
 ご冥福をお祈りします。
 
 

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