「クラウド アトラス」
「マトリックス」で、が~っと人気の出たウォシャウスキー兄弟。「クラウド アトラス」
マトリックス・シリーズはOKなのだが、その後の「スピードレーサー」が怖いほどの駄作だった。
タツノコプロの「マッハGoGoGo」の映画化だったので、日本人の多くが期待してしまっただけにそのショックはかなり大きい。
結論から言うと、「マッハGoGoGo」をわかっていないにつきてしまうのだ。
その後、ラリーが女になってラナになり、ウォシャウスキー姉弟になってしまった。
そして姉弟になってからの記念すべき監督作品が「クラウド アトラス」だ。
といっても、監督は2人だけでなく、「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァとの共同監督になっている。
原作はデヴィッド・ ミッチェルの小説らしいが、自分は未読。
19世紀から文明崩壊後までの異なる時代に舞台を置いた6つの物語を描いている。
編集を駆使して6つの物語が行ったり来たりしており、まるで手塚治虫先生の「火の鳥」を思わせる展開。
おそらく、監督連中も「俺達、凄いものを作ったぜ~。2001年宇宙の旅を超えたかもよ」というどや顔で作ってたと思う。
しかし、これがもう死ぬ程つまらない。
独りよがりもいいとこで、観客そっちのけ。
さらに上映時間が3時間近いって、どんな罰ゲームなんすか!!!
いや~確かに物凄く狙って色々やってるのはわかるんだけど、全てはずしている感じがしてならない。
トム・ハ ンクスとハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ペ・ドゥナら豪華スターが1人6役を演じたりしてるのに、その効果は全くどうでもよくなってくるのだ。
好きな人は好きだろうし、こういうのを面白いと言えるのが、かっこいい映画ファンだろうけど、自分には全く無理だった。
とりあえず、監督の2人は、私生活の兄が姉になったのを越えるような面白い映画を作っていただきたい。
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