「ザ・マスター」
アル中の復員兵と新興宗教の教祖の話。
ちなみに、モデルとなっている新興宗教はトム・クルーズも入っていたでお馴染みサイエントロジーだ。
日本人は新興宗教にかなりの抵抗がある。
それを決定的にしたのは某カルト教団とその一連の事件によるものなのは言うまでもない。
しかし、この映画はモデルとなっている宗教の賛否を追求しているものではないのだ。
復員兵と教祖の同性愛とは違った意味での関係を描いている。
正直、相当気合いを入れて観ていないと何が何だかよくわからない。
何故なら極端に説明的なものがないからだ。
何しろ監督が「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソンなので、そんなことを求めてはいけない。
その分、役者が重要なわけで、ホアキン・フェニックス、 フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムスの演技が見物なわけだ。
ホアキン・フェニックスのアル中演技は、こんな奴いそうだなあという感じだが、それに輪をかけて教祖様を演じるフィリップ・シーモア・ホフマンが胡散臭いのと、妙なカリスマ性があって、こんなおっさんに面と向かって色々話されたら入信してしまいそうだ。
さらにエイミー・アダムスの女の一筋縄でいかない感じも良かった。
一応、ヘアぼかしなしの女性のヌードが沢山出てくるところがあるのだが、老いも若きも揃っているのだが、全く実用性がない。
おそらく、中学生男子が「透明人間になったら女湯に忍び込む」と昼休みに熱く語っているが、実際の女風呂のリアルさに近いものがある。(←結局、いきつくところはここかよ)
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» 映画「ザ・マスター」まさに演技賞の熱演、でもストーリーはもうひとつ [soramove]
映画「ザ・マスター 」★★★☆
フィリップ・シーモア・ホフマン、ホアキン・フェニックス
エイミー・アダムス、ローラ・ダーン 出演
ポール・トーマス・アンダーソン監督、
138分、2013年3月22日より全国公開
ファントム・フィルム
(原題/原作:THE MASTER)
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