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2013年3月31日 (日)

「だいじょうぶ3組」

3kumi 小学校5年3組にやってきたのは手と足がなく電動車椅子で移動する五体不満足な先生だった…。
 乙武洋匡が3年間にわたって勤め上げた小学校教師としての実体験を基に綴った小説の映画化。
 主演は本人が演じている。
 正に自作自演とはこのこと。
 そういえば「典子は、今」も本人が演じていたっけ。
 「ソウルサーファー」のようにCGで消した方が良かったんじゃないかと思ってしまう。
 何故なら本人が演じていると何も言えなくなってしまうから。
 それにこの手の話って何か語れないような雰囲気が漂っているしね。
 まあ、それでも語ってしまうんだけど。
 まず、乙武氏の演技は思った以上に悪くなかった。
 映画は、当然ツッコまれそうなところは一応の理由付けをしている。
 正直、特例という形だけど、補助員がついてまで教員になるのは個人的にはどうかと思ってしまう。
 経費もそうだけど、無駄が多いような感じがする。
 何よりも生徒に知らない間に心の負担をかけているのではないかと思ってしまう。
 自分が親だったり、生徒だったりしたらどうするだろう?と考えてしまう。
 例え、差別はしないよくないとは思っていても、それとは別に残念ながらハンディキャップによるできるできないことの区別は出てくるし、それは避けようのないことだ。
 そこらへんを一緒にしない、それを踏まえてどうしていくか?という問題意識を持つということでは、この映画の意義は大きい。
 共演の国分太一は良い味を出していたが、彼の恋愛エピソードとかは若干必要ないかも。
 監督は「きいろいゾウ」の廣木隆一。
 「キャタピラー」もたいがいインパクトがあったが、この映画も小学生が観ると色々な意味で心に残ること間違いなし。
 まあ、その昔、学校の講堂で「典子は、今」を見せられたのと同じようなものかと思えば、時代は繰り返すってやつか?
 ところで、この映画恐ろしいほど人が入っていなくて、興行的に「だいじょうぶか?この映画」になっている。
 
 

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2013年3月30日 (土)

「アンナ・カレーニナ」

Anna 時々、有名な文学が映画化される時がある。
 どうしても今更感があるのだが、こういうのは話は決まっているので、いかに描くかが最大の見所になっている。
 トルストイの「アンナ・カレーニナ」はもう何度目かの映画化であり、最近だとソフィー・マルソー主演版が記憶に新しい。
  19世紀後半のロシアを舞台に、。その美貌で社交界の華であるアンナ・カレーニナ。
 しかし、夫である政府高官カレーニンとの間に愛を感じられず、満たされぬ 日々を送っていた。
 そんなある日、兄夫婦のもとを訪れた彼女は、若き将校ヴロン スキーと出会い、一目で恋に落ちてしまう。
 一応、同時進行でアンナの兄嫁の妹のキティもヴロンスキーを好きになってしまい、田舎の地主で純朴な好青年リョーヴィンからの求婚も断り、ひたすらヴロンスキーとの結婚を信じて待ち続けていた…って、ここらへんは今更説明するものでもないので割礼、いや割愛。
 原作が凶器になりそうなくらい厚い長編であり、それに比べるとツルゲーネフのは「初恋」は薄くて良かった(笑)
 それだけの長編なので、じっくり描いていくわけにもいかず、ダイジェストっぽい感じになっているが、原端折りすぎてしまったのか、アンナは単に我が儘ドキュン女にしか見えない。
 面白味はないかもしれないが大事にしてくれる旦那がいるのに、不倫して子供はできるし、離婚はしてほしいけど、旦那との子供には会いたいとか、ちょっとずうずうしいでしょ。
 そこらへんは原作を知っていることが前提なのか。
 全てが舞台的であり、編集で縦横無尽に流れていくのが面白い。
 そこが最大の見所というか、それが全ての感じだ。
 主演はキーラ・ナイトレイ。
 共演はジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、ケリー・マクドナ ルド。
 監督はジョー・ライト。
 「プライドと偏見」のジョー・ライト監督とキーラ・ナイトレイのコンビ再び……が売りになるのだろうけど、ナイトレイは今でも「パイレーツ・オブ・カリビアン」でお馴染みというのが売りになっているのが、ちょっと悲しい。
 
 

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2013年3月29日 (金)

「シュガーマン 奇跡に愛された男」

Sugerman 70年代のアメリカで、たった2枚のアルバムを出したが、全く売れることなく姿を消した一人のミュージシャン。
 しかし、彼の歌は何故か南アフリカで反アパルトヘイトの象徴として爆発的なヒットとなるっていた…。
 やがて、90年代に2人の熱狂的ファンが彼の消息を探りだすのだが、予想もしなかった真相ががわかってくるのだった…。

 いやね、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作品と言うことは知っていたので、映画ファンのたしなみということで観にいったわけですよ。
 ろくに予告編も見ないでいったので、シュガーマンという名前の歌手がいるんかなあと思って、まあその時は日本で言うところの佐藤さんみたいな感じかなと小学生レベルの考えだったんですが、映画を観て衝撃的な事実が!!!!
 なんとシュガーマンは歌の名前で、麻薬の売人のことで、佐藤さんなんか全く無関係。
 歌手の名前はロドリゲスだった。
 まあ一発屋の歌手は沢山いるし、本国でダメでも外国で大ヒットはよくある話だし、そんな珍しい話でもないと思っていたが、賞をもらう映画がそんなテレビの「あの人は今?」みたいな映画なわけがない。
 そもそもアメリカではダメなのに、地の果てのアフリカで歌が大ヒットしたのか?
 1970年代の南アフリカはアパルトヘイト全盛で、黒人は言うまでもないが、白人も政策を批判しようものなら、刑務所行きという、別の意味では差別がない状態だった。
 そんな閉鎖的な状況なところに誰かがロドリゲスのレコードを持ち込んだら大ヒット。
 何故なら反体制的な内容で、自分らの気持ちを代弁しているような感じだから。
 やがて、アパルトヘイトがなくなり、自由になった南アフリカで、彼の熱狂的なファンが彼について調べ始めるものの、レコードは海賊版だし、本国では有名じゃないし予想以上に困難な状況になっている。
 おそらく、ここで本人の行方がわかって今はどうしているかがわかっておしまい…というのが普通の展開だが、この映画はさらに予想もしない展開に。
 情報提供者が信じられないくらい予想外の人だったり、消息がわかってもさらに物凄い展開になってしまう。
 いや~下手な劇映画より遙かに面白い!!
 これはドキュメンタリーとしては久しぶりの傑作。
 ロドリゲスがみうらじゅんみたいというツッコミは禁止な。
 

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2013年3月28日 (木)

「ザ・マスター」

Master アル中の復員兵と新興宗教の教祖の話。
 ちなみに、モデルとなっている新興宗教はトム・クルーズも入っていたでお馴染みサイエントロジーだ。
 日本人は新興宗教にかなりの抵抗がある。
 それを決定的にしたのは某カルト教団とその一連の事件によるものなのは言うまでもない。
 しかし、この映画はモデルとなっている宗教の賛否を追求しているものではないのだ。
 復員兵と教祖の同性愛とは違った意味での関係を描いている。
 正直、相当気合いを入れて観ていないと何が何だかよくわからない。
 何故なら極端に説明的なものがないからだ。
 何しろ監督が「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソンなので、そんなことを求めてはいけない。
 その分、役者が重要なわけで、ホアキン・フェニックス、 フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムスの演技が見物なわけだ。
 ホアキン・フェニックスのアル中演技は、こんな奴いそうだなあという感じだが、それに輪をかけて教祖様を演じるフィリップ・シーモア・ホフマンが胡散臭いのと、妙なカリスマ性があって、こんなおっさんに面と向かって色々話されたら入信してしまいそうだ。
 さらにエイミー・アダムスの女の一筋縄でいかない感じも良かった。
 一応、ヘアぼかしなしの女性のヌードが沢山出てくるところがあるのだが、老いも若きも揃っているのだが、全く実用性がない。
 おそらく、中学生男子が「透明人間になったら女湯に忍び込む」と昼休みに熱く語っているが、実際の女風呂のリアルさに近いものがある。(←結局、いきつくところはここかよ)
 
 

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2013年3月27日 (水)

「ナイトピープル」

Night_people 街の片隅にあるワインバーのマスターはかつての恋人に似ている女を雇うが、ある日やってきた刑事によると、大物議員の家に強盗に入った前科者らしい。
 一応、自首して刑に服したが、 結局主犯の男と奪った現金2億円は今も行方で、そのありかを彼女が知っているはず…。
 逢坂剛の小説を映画化したらしいが、自分は未読。
 というか、最近すっかり小説とはご無沙汰ですよ。
 だから原作と比較するとかできないが、映画そのものは大変面白い。
 どんでん返しに次ぐどんでん返し。
 キャラが立ちまくっている登場人物。
 90分程の上映時間だが全く目を離せないし、ダレることはない。
 何と言っても見所は、普通の地方都市の商店街で「ヒート」のような銃撃戦をしているところだろう。
 いやもちろん、「ヒート」に比べると規模も迫力も違うのだが、逆にあまりにも普通の場所で普通でない展開のシュールさが面白い。
 監督は「休暇」の門井肇。
 出演は佐藤江梨子(B90-W56-H91)、北村一輝、杉本哲太、若村麻由美(B84-W58-H84)。
 サトエリもいいんだけど、やっぱり若村が美人すぎる。
 「純と愛」で久しぶりに見たけど、「はっさい先生」の頃より今の方が絶対に良いと思う。
 その彼女がショットガンをぶっぱなしている。
 あ~何というかっこよさ。
 これだけでも大満足ですよ。
 
 

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2013年3月26日 (火)

「ジャックと天空の巨人」

Jack_the_giant_slayer ここ最近のハリウッド映画は童話やおとぎ話をネタにしているものが多い。
 もちろん、そのまんま映画化されたら面白くも何ともないのだが、そこは元ネタをベースに色々話を膨らませている。
 まあそこが制作側の腕の見せ所というわけやね。
 この映画は「ジャックと豆の木」をVFXテンコ盛りの3D映画にしている。
 雲の上の巨人も1人ではなく物凄い数がいて、それらが地上に来る前に豆の木を切り倒して終わりかと思いきや、地上に降りてきて暴れまくる。
 「ジャックと豆の木」の映画化だからといって、親子連れで行くと大変!
 何故なら出てくる巨人は人を食うのだ。
 巨人が「ジュラシック・パーク」の恐竜みたいに迫ってくる。
 かつては普通に人食い人種というのが映画には出てきたものだが、まさか21世紀になってこういう形で復活するとは思わなかった。
 直接の描写は避けているものの、かなり怖く、子供によってはトラウマになってしまうこと間違いなし。
 もっと言えば豆も成長の仕方も迫力というより、災害に近い怖さを感じた。
 しかし、それを含めても大変面白い!
 逆に子供向きだと思って観ないと逆に損をする。
 大人も子供も楽しめるっとは正にこの映画のことなのだ。
 監督は「スーパーマン リターンズ」「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。
 何故彼が?と思ってしまうが、彼だからこその面白さもあるのかもしれない。
 出演はニコラス・ホルト、エレノア・トムリンソン、ユアン・マクレガー。
 日本では「進撃の巨人」の映画化が決まっているが、必ずこの映画と比較されることになるのは間違いない。
 制作スタッフは辛いと思うが、ここはお手並み拝見っつうことで。
 
 

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2013年3月25日 (月)

「相棒シリーズ X DAY」

Xday 「踊る大捜査線」の時にも感じたが、シリーズは主役がいてナンボであり、それがあってこそのスピンオフが生きるものだと思っている。
 相棒も水谷豊が活躍してナンボかなと思っている。
 スピンオフを量産されてもなあというのが本音。
 この映画は「相棒」のスピンオフ劇場版第2弾。
 捜査一課刑事・伊丹憲一とシリーズ初登場となるサイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月彬を主人公が、殺人事件と不正アクセス容疑を追いかけていくうちに、政官財を巻き込む巨大な金融犯罪に立ち向かうという話である。
 この映画の良いところは、一応、シリーズのレギュラーが何らかの形で登場しているので、本来のスピンオフ的な面白さがあることだろう。
 「踊る大捜査線」のように、全くメインレギュラーが出ないのとは違うのだ。
 実は手堅く面白い。
 物凄く大風呂敷を広げている話なのだが、まあハッタリが効いているのでOK!
 少なくとも自分は最後まで飽きずに観ることができた。
 主演は田中圭と川原和久。
 一応、ミッチーも出てたので良かった。
 監督は「探偵はBARにいる」の橋本一。
 だけど、警察上層部や政府の大きな陰謀ネタは食傷気味なので、次回は違うネタで何とかしてくれ。
 

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2013年3月24日 (日)

「シュガー・ラッシュ」

Wreckit_ralph ゲームセンターが閉店すると、ゲームのキャラクターは人間の知らない世界に帰って行く。
 そこは各ゲームのキャラが1日の仕事を終え、仲良く談笑しながら日々の疲れを癒していた。
 ゲームの世界で30年間も悪役を演じてきた大男のラルフは、皆に愛されるヒーローになりたいと思っていた。
 そして、彼はとうとう自分のゲームを飛び出してしまう。
 迷い込んでしまったのは、お菓子の国のレース・ゲームのシュガー・ラッシュ。
 そこで彼は、レーサーを夢見ながらも不良プログラムであるために仲間はずれにされている少女ヴァネロペと出会うのだった。
 一方、ラルフがゲームの掟を破ってしまったために、ゲームの世界は危機に陥りつつあった……。

 権利をクリアし、ゲームのキャラが集結。
 初期の頃から最新のキャラまでが揃う。
 正にゲーム版「ロジャー・ラビット」状態だ。
 いや、もっと言えば「トイ・ストーリー」のゲーム版か。
 ピクサーアニメかと思いきや、ディズニーの3DCGアニメ。
 ピクサーに比べるとイマイチのイメージがあるのだが、その心配は御無用。
 大変面白い!
 「チキンリトル」の時はどうなるかと思っていたディズニーアニメだが、この作品はピクサーの「メリダとおそろしの森」より遙かに面白い!
 徹底したゲームネタも笑えるが、知らなくても十分楽しめる。
 ゲームネタは正におっさんホイホイ状態で、子供よりもその親御さんが楽しめるはず。
 懐かしのゲームに子供時代を思い出すかもしれない。
 しかし、何よりも凄いのがディズニーがとうとう〈萌え〉を理解し取り込んだことだろう。
 今までのディズニーアニメは、女子と動物が同じ扱いだった。
 かわいいの意味が同じだった。
 しかし、女子には動物とは違うものがあり、かわいさという言葉では表現しきれないものがある。
 いわゆる〈萌え〉というやつだ。
 ところが、日本のアニメでは当たり前のことだが、海外のアニメはこれを理解しているとは言えない。
 何しろ、ディズニーアニメは女性の胸の膨らみを表現するのに物凄い時間がかかっているのだ。
 そして胸の谷間の線を入れるのにも時間がかかっている。
 ましてや、日本のアニメで普通にテレビ放送している乳揺れは表現しきれていない。
 しかし、この映画のヴァネロペは萌えを取り込んだかわいさが描かれており、ディズニーもやっとここまで来たかと思うと感無量だ。
 もうこれだけでも十分観る価値はある。
 そして、子供でもわかるが、子供騙しではない話展開!
 笑えるし泣けるしと正に娯楽映画としてはかなり上位クラスだ。
 監督はTVアニメを中心として活躍し、これが長編アニメ映画デビューとなるリッチ・ムーア。
 おそらく、ディズニーとしては新シリーズを見つけた予感。
 続編はマリオの登場希望!
 
 

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2013年3月23日 (土)

「ひまわりと子犬の7日間」

Himawari 今は全く見なくなったが、昔は放し飼いの犬や野良犬があっちこっちにいて怖かった。
 犬は基本的に番犬であり、子供は犬の餌やりと散歩が仕事だった。
 室内で飼うという概念は全くなかった。
 犬は家族ではあったが、きちんと役割があったと思う。
 しかし、家族と言いつつも、結局は犬だ。
 人間ではない。
 何かも理由で飼えなくなってしまう時がある。
 そういう時に誰かいい人にもらってもらえればいいが、そうでない場合は保健所に引き取ってもらうしかない。
 保健所に預けた後、犬がどうなるのか?
 おそらく知ってても知らないふりをしてしまう。
 この映画は保健所の職員 が、保護された母子犬の殺処分される前に、必死で里親探しをする話だ。
 タイトルに7日間とあるが、実際はそれ以上であることは、あえてツッコまない。
 主人公の保健所の職員は犬のために殺処分の期限をごまかしてまで、犬のために帆走する。
 果たしてこれが良い人で良い話なのか?
 メインの母子犬を助けるための話も、オチにはちょっとがっかり。
 最初からそうすればいいじゃんと思ってしまう。
 命を助けるためだったら何をしてもいいのか?
 犬はかわいそうだが、増えていく身寄りのない犬はどうしたらいいのか?
 一部の犬だけ救うのは、自己満足ではないのか?
 この手の話は毎回堂々巡りで、かならず話の整合性が取れない。
 納得できる話展開がないのが悲しい。
 監督は山田洋次の愛弟子という意味不明の肩書きで、彼のの共同脚本・助監督を務めて、これが記念すべき監督デビューとなる平松 恵美子。
 出演は、結婚おめでとうございます>堺雅人。
 映画の語り口は全く悪くないのだけど、ネタが消化しきれなかったかなあ。
 
 

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2013年3月22日 (金)

「千年の愉楽」

1000 年老いた産婆が、かつて自分が取り上げた3人の男たちの人生を振り返る。
 自らの美貌を呪うように生きた男、生きることを強く望んだ男、北の地でもがいた男。
 産婆は彼らが生まれて死ぬまでを見続けていた…。

 中上健次の同名短編集を基に映画化らしいが、自分は未読。
 結果的には2012年10月に亡くなった若松孝二監督の遺作となってっしまった。
 それまでの「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」や「キャタピラー」に比べると、大人しいというか衝撃度は少ない。
 しかし、深読みするなら、若松映画の根底に流れるどん詰まり感というか、内に秘めた鬱屈したものは健在である。
 もっというと滲みでるようなエロスも健在だ。
 正直、BGMが耳障りな時もあるのだが、コンパクトにまとまっていて良し。
 主演は寺島しのぶ(B80-W60-H83)。
 彼女が滅茶苦茶美人でなくて良かった。
 これがお色気満載だったら、真っ先にやられて話が終わってしまう(笑)
 共演は高良健吾、高岡蒼佑、染谷 将太。
 これが若松監督の遺作と思うと感無量。
 まだまだエネルギッシュな作品を作れそうだったのに残念。
 ご冥福をお祈りします。
 
 

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2013年3月21日 (木)

「コドモ警察」

Kodomokeisatu 犯罪組織の作った特殊ガスによって子供の姿に変えられてしまった刑事が、子供の姿のまま活動を続けるTVドラマの映画化。
 往年の有名刑事ドラマの定番要素を踏襲しながら、子供の姿とのギャップが笑いを取っている。
 名探偵コナンを実写化するとこんな感じになるのかもしれない。
 演じているのが鈴木福で、石原裕次郎を思わせる刑事を演じている。
 彼が真面目に演じる程笑えてくる設定だ。
 深夜や正月に酒を飲みながら見ている分には絶対に面白いはず。
 ところが、テレビ番組の中には、入場料を払って時間を割いて劇場まで出かけると、途端に、それ程でもないなと感じるものがある。
 この映画も正にそれだ。
 絶対にテレビで見ている分には面白いはずなのである。
 しかし、映画にするまでもないのである。
 ファンの人ならOKだと思う。
 だけど、自分はちょっときつかったなあ。
 監督は福田雄一。
 この人、脚本は面白いのに、監督する映画は何故かイマイチっぽいのは何故?
 個人的には大人メイクの本田望結ちゃんがかわいいので良しとする。
 
 

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2013年3月20日 (水)

「映画 プリキュアオールスターズ New Stage2 こころのともだち」

Ns2 ここ最近、仮面ライダーも、スーパー戦隊も映画は歴代が大集合状態!
 もちろん、これは昨日今日始まったわけではなく、東映の伝統のやり方だ。
 金払ってゴージャスな気分になるには、規模が大きくなるのが一番だが、簡単なのは大人数を揃えることだ。
 そんなわけで、プリキュアも例外ではない。
 歴代プリキュアたちが一堂に会して大活躍する豪華劇場版「プリキュアオールスターズ New Stage」
 その第2弾は歴代プリキュア28人に第10作「ドキドキ!プリキュア」のメンバーが加わり総勢32人になる。
 妖精学校で開催されるプリキュアパーティの招待状が届いて会場に行ったら、実はプリキュアたちを一網打尽にしようとする罠だった…という話で、おそらく多くの人が求めているのは、プリキュアのバトルであるに違いない。
 ところが前半はず~っと妖精のやりとりで、後半になってやっとプリキュアのバトルになるのだが、意外に見せ場が少ない。
 それも基本は最近のプリキュアがメイン。
 いや、それはそれでいいんだけど、もうちょっとそれなりの見せ場が欲しかった。
 ミラクルライトは相変わらず大人はもらえないが、今回は使用方法をきちんと本編でさりげなく説明しているのが良い。
 しかし、歴代プリキュアの中で、ハートキャッチとスィートのキャラクターデザインが浮きまくってたなあ。
 あと、よいこのみんな、物凄く迷惑をかけて謝ればすむと思ったら大間違いだからね、
 
 

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2013年3月19日 (火)

「愛、アムール」

Ai いくら怖いといっても、ゾンビや宇宙人が実際にいるわけではない(と思う)
 だからどれだけ怖い思いをしても、映画が終わったらサクっと忘れることができる。
 しかし、年を取ることや死ぬことに関しては、誰しもいつかは経験することであり、現在の科学では避けることは不可能である。
 年齢と共に体力は落ちてくるし、記憶力は低下するなかり。
 へたしたら満足に動くことさえできないかもしれない。
 そして、老いていく本人も辛いが、周りの人間はもっと辛い。
 介護は必要だし、最悪の場合は意志の疎通さえもできなくなってしまう。
 肉体は本人なのに、精神は全く別物になってしまう。
 それでは他人と同じである。
 しかし、だからといって見捨てることもできない。
 終わる時は死ぬ時という何ともいえない地獄なのだ。
 この映画は、長年にわたって連れ添ってきた老夫婦が、妻の病を発端に次々と出てくる果てしない問題にいかに向き合い、決断するかを描いている。
 いや、もうあまりにもリアル=全く救いがないということであり、へたなホラー映画より遙かに怖く気分がブルーになってしまう。
 そしてその感情は年を取れば取るほどひしひしと感じるのだ。
 確かにこの手の話にハッピーエンドは全くない。
 静かだが確実に近づいてくる恐怖と戦わなくてはならないのだ。
 さすがに「ファニーゲーム」や「白いリボン」のミヒャエル・ハネケが監督だけあって、気分を滅入らせる映画を撮らせたらピカイチであることを改めて認識。
 出演はジャン=ルイ・トランティニャンと、エマニュエル・リヴァ。
 エマニュエル・リヴァは年の割には良い形の乳なんだわ~…って結局、そこなんよね。
 
 

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2013年3月18日 (月)

「プラチナデータ」

Platinadata 全国民のDNAデータを極秘に採取し、DNA捜査による検挙率100%、冤罪率0%の社会を実現しようとしていた近い将来の日本を舞台に、自ら作り上げたシステムにより殺人事件の犯人となった天才科学者と、現場叩き上げの刑事による逃亡・追跡劇!! 
 一応、ミステリーなので細かく言うのはやめるが、それでも予告篇が話の肝となるところを見せているので、完全なネタバレでないとはいえ、人によっては観にいく気がなくなって逆効果かも。
 東野圭吾の原作小説がどうなっているかは読んでいないのでわからないけど、とりあえず映画の方は名探偵コナンと同じ感覚で観るのが正解。
 色々ツッコミ所はあるのだけど、それを含めて楽しむのが良い。
 DNAデータも外国人はどうするの?とか、物凄い監視システムの割りには意外に簡単に逃げてしまえたり、すっかり食傷気味の警察や政治家の上層部の陰謀めいたものとか、盛り沢山の割りには若干うまく処理しきれていないような感じ。
 しかし、そこは主演である二宮和也のスター映画として考えれば些細なことにすぎない。
 芸達者な彼の色々な表情を見る分には、これ程良くできた映画もないと思う。
 監督は「るろうに剣心」の大友啓史。
 サクッと観ている分には面白いのだけど、上映時間は2時間以内にするべきだったかなあ。
 エンドロールは歌を丸々1曲入れたからなんだけど、ちょっと長すぎ。
 
 

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2013年3月17日 (日)

「オズ はじまりの戦い」

Oz 日本人には、ジュディ・ガーランド主演の名作ミュージカル映画が有名というか、それ以外は知らない人が多い「オズの魔法使い」。
 しかし、海外では誰しも知っているシリーズらしく、手を変え品を変え映像化されている。
 おそらく、挑戦したい古典の一つかもしれない。
 今回の映画化は、ドロシーが来る前の話となっている。
 オズはいかにして魔法使いになったのか?
 正に「オズ ビギンズ」と言った感じなのである。
 お調子者でいきあたりばったり、傲慢だが、どこか憎めない奇術師オズ。
 彼が迷いこんだ不思議な世界で、たまたま名前が同じだということで、伝説の魔法使いに祭り上げられ、魔女と戦うことになる。
 う~ん、面白くないというか普通。
 基本的に自分がファンタジーが好きでないことを差し引いても極めて微妙。
 いや、確かに物凄く映像は凝っていて、最初の現実世界はモノクロスタンダード。
 不思議な世界に入るとカラーでシネスコになるというのは、懐かしのワープディメンション方式でOK。
 カラーも昔懐かしい色調という徹底ぶり。
 話も後に繋がるだろうネタも散りばめてある。
 だけど、主人公のオズが動くきっかけ作りが微妙であり、切羽詰まった何が何でもの度合いが感じられないのだ。
 何かユルい話展開で残念。
 それでも陶器の少女が出てきてからは面白くなってくる。
 というか、彼女のキャラが立ちまくりだからで、唯一の萌えキャラってわけやね。
 出演は「スパイダーマン」シリーズのジェームズ・フランコ、共演にミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズ。
 監督はスパイダーマン・シリーズのサム・ライミ。
 続編もできそうだが、ディズニーとしてはやりたいのは、原作の忠実な映画化だろうなあ。
 
 

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2013年3月16日 (土)

「クラウド アトラス」

Cloud_atlas 「マトリックス」で、が~っと人気の出たウォシャウスキー兄弟。「クラウド アトラス」
 マトリックス・シリーズはOKなのだが、その後の「スピードレーサー」が怖いほどの駄作だった。
 タツノコプロの「マッハGoGoGo」の映画化だったので、日本人の多くが期待してしまっただけにそのショックはかなり大きい。
 結論から言うと、「マッハGoGoGo」をわかっていないにつきてしまうのだ。
 その後、ラリーが女になってラナになり、ウォシャウスキー姉弟になってしまった。
 そして姉弟になってからの記念すべき監督作品が「クラウド アトラス」だ。
 といっても、監督は2人だけでなく、「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァとの共同監督になっている。
 原作はデヴィッド・ ミッチェルの小説らしいが、自分は未読。
 19世紀から文明崩壊後までの異なる時代に舞台を置いた6つの物語を描いている。
 編集を駆使して6つの物語が行ったり来たりしており、まるで手塚治虫先生の「火の鳥」を思わせる展開。
 おそらく、監督連中も「俺達、凄いものを作ったぜ~。2001年宇宙の旅を超えたかもよ」というどや顔で作ってたと思う。
 しかし、これがもう死ぬ程つまらない。
 独りよがりもいいとこで、観客そっちのけ。
 さらに上映時間が3時間近いって、どんな罰ゲームなんすか!!!
 いや~確かに物凄く狙って色々やってるのはわかるんだけど、全てはずしている感じがしてならない。
 トム・ハ ンクスとハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ペ・ドゥナら豪華スターが1人6役を演じたりしてるのに、その効果は全くどうでもよくなってくるのだ。
 好きな人は好きだろうし、こういうのを面白いと言えるのが、かっこいい映画ファンだろうけど、自分には全く無理だった。
 とりあえず、監督の2人は、私生活の兄が姉になったのを越えるような面白い映画を作っていただきたい。
 

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2013年3月15日 (金)

「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 -」

Yakusoku 1961年に起きた「名張毒ぶどう酒事件」
 無罪からの逆転死刑判決を下された奥西勝の苦悩と戦いを、実録ドラマとドキュメンタリーで構成。
 今更だが、事件の概要をきっちりおさらいするには格好のマニュアルと言える映画。
 改めて事件を考えると、不自然極まりないものがある。
 警察に自白を強制されたと訴え、無実を主張し、1審は無実だったが、2審は逆転死刑判決。
 最高裁で 死刑。
 その後、ず~っと再審を求め続けている。
 そもそも、唯一となる物証や関係人物の証言も確たるものではないにもかかわらず、何故か判決は変わらない。
 半世紀以上前の事件であり、当時に比べて科学検証も明らかに進んでいるので、色々な真実がわかるはず。
 実際、弁護団は色々な科学的検証を行い、当時の判断と違うことも指摘されている。
 それらの状況は明らかに冤罪ではないかという可能性を示唆している。
 この映画も制作側は冤罪ということを前提として話を展開させている。
 しかし、一方では警察が総力を上げて(と思われる)捜査や、他人の人生を決める絶対的な裁判が、そうころころ決まったことを変えることはできない。
 それらは絶対でなくてはならないのだ。
 そりゃあ、裁判官も先輩が出した判決を翻すのは失礼だし、そんなことをしたら何を言われるかわからない。
 不当な扱いだってありえる。
 裁判官といえど、人間だし。
 だけど、絶対でなくてはならないのだ。
 逆に言えば、そうでないと我々の生活は誰も守ってくれるものがなく、常に不安を抱えて生きていかなくてはならない。
 この事件は、不自然極まりないが、不自然を正しいと判断しているため、それを守るために必死な感じがする。
 事件発生後、半世紀以上経過。
 当時の関係者も亡くなりつつある。
 いや、もっといえば奥西さえも高齢である。
 おそらく、このまま飼い殺し状態で、ひたらすら全てが消えつつあるのを待っているのかもしれない。
 この事件は真実があまりにも強烈すぎる。
 だからこそ、ドラマパートが不自然であり、必要性を感じない。
 どれだけ、仲代達矢や樹木希林が熱演しても、それが安っぽく感じられるのだ。
 事件を追う記録メディアが白黒フィルム→SDビデオ→ハイビジョンと変化していくのと、弁護団の髪の毛が薄くなっていくのが、この事件がいかに長い間戦っているかを表しているのが興味深い。
 
 

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2013年3月14日 (木)

「キャビン」

Cabin 人里離れた山小屋に、頭の悪そうな男女がやってきて、恐怖に見舞われる。
 ホラー映画のお約束、いわゆる「バカがキャンプにやってくる」ってやつだ。
 ホラー映画のいくつかある設定の定番ネタである。
 ところが、この映画は、そのお約束を逆手に取っている。
 男女5人の大学生が山奥に建つ古ぼけた小さな別荘にやってきて、ハメをはずしまくり!
 夜に地下室の入り口を見つけて入ると、殺人鬼が綴った思われる日記を発見。
 調子こいて、そこに書かれてあった復活の呪文を読み上げてしまう……なんてベタな展開!
 ところが、そこらへんはいわゆる前振りにしかすぎなくて、その後が予想にしない展開になっていく。
 予告編だと5人の男女は監視されている。
 そんなのジム・キャリーの映画で似たような話あったし…と余裕ぶっこいていたら、もう何でもありの展開になってしまった。
 ♪変と変を合わせてもっと変にしましょ~…という「うる星やつら」の歌がピッタリなのである。
 ホラー映画大好きな人は嬉し泣き間違いなし!
 まさにホラー版アベンジャーズだと言っていいかもしれない。
 うまいこと言っているつもりだったが、調べたら脚本に「アベンジャーズ」のジョス・ウェドンが監督と共同で脚本を執筆していた。
 で、その監督は「クローバーフィールド/HAKAISHA」や「LOST」の脚本のドリュー・ゴダード。
 出演はクリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、クリステン・コノリー、フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズなのだが、一番の注目でサプライズは、…いや、言うまい。
 しかし、残念なのは見せすぎる予告編で、このセンスのない編集はいかんともしがたい。
 まあ、見てのお楽しみなのだけど、そこに持って行く予告編としては苦肉の策かな。
 
 

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2013年3月13日 (水)

「地球、最後の男」

Love 世界には沢山の映画があるし、その中では隠れた傑作があるまもしれない。
 そりゃあ、そうなんだけど、映画を買い付けする人達も目敏いしから、あらゆる情報を駆使して面白い映画を探すだろうし、おそらく本当は完成前から手に入れようとしているに違いない。
 それを前提とした場合、公開されない映画は何か理由があるはず。
 この映画は、特集上映の未体験ゾーンの映画たち2013の1本として劇場公開されたものだ。
 「未体験ゾーンの映画たち」は、ジャンルや国を問わない特集上映企画で、エンターテイメント色豊かで、意外な俳優や監督のお宝映画が全20作一挙上映されるらしい。
 話は、地球との交信が途絶えた国際宇宙ステーションに1人で取り残され た宇宙飛行士の運命を描いたものだ。
 宇宙密室系の話って今更じゃん…と思う人が多いかもしれないが、そこは定番ネタとして、いかにうまく話を作るかが見所になっていくわけだ。
 この映画は、何か壮大な哲学的な話になっていく。
 だから途中でついていけない人はとことんついていけなくなってしまうのだ。
 そこは、義務教育とちゃうんやから…っつうことで。
 いや、発想は面白いのだけど、イメージ映像と説明が少なすぎてダレてきてしまうのが何とも惜しい。
 出演は「J・エドガー」のガンナー・ライト。
 監督はウィリアム・ユーバンク。
 誰?と思って調べたら、「ラ イジング・サン 裏切りの代償」の撮影監督らしい。
 一応、最大の話題はロックバンド、エンジェルズ・アンド・エ アウェーヴズがプロデュー
スと音楽で参加なのだが、これだけの材料ではヒットする要素は全くない。
 隠れた名作とかお宝映画とか言っても、一部のマニア受けだけであって、損益分岐を考えると割が合わないんだろうなあ。
 この映画も、自分が売る立場だったらやらないだろうなあ。
 特集上映とか何らかの付加価値をつけるしかないわけで、関係者の皆さん、ご苦労様です。
 あと、このタイトルはいかんでしょ。
 似たようなタイトルがどんだけでもあるし。
 かといって、原題の「LOVE」でも埋没しそうだしなあ。
 
 

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2013年3月12日 (火)

「燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘」

Jiji かっこいい映画ファンを気取りたいので、あえて人前では言わないがカンフー映画が好きだ。
 それも1970年代に二本立てのメインじゃない同時上映になりそうな映画が好きだ。 
 だから、トラック野郎と同時上映だった頃のジャッキー・チェンの映画は最高である。
 話は誰かの仇討ちとか申し訳程度でもいいので、ひたすら戦っている。
 決してワイヤーアクションやCGは使わない。
 いや、もっと言えば時代的にそんなものはなかった。
 出演者の自らの肉体のみでひたすらたたかっている。
 そんなカンフー映画が好きだった。
 しかし、21世紀にそんな映画は極めて少ない。
 だからこそ、そんな映画があれば地の果てまで観にいくのだ。
 この映画は、 かっこいい映画ファンを気取りたいので、あえて人前では言わないがカンフー映画が好きだ。
 それも1970年代に二本立てのメインじゃない同時上映になりそうな映画が好きだ。 
 だから、トラック野郎と同時上映だった頃のジャッキー・チェンの映画は最高である。
 話は誰かの仇討ちとか申し訳程度でもいいので、ひたすら戦っている。
 決してワイヤーアクションやCGは使わない。
 いや、もっと言えば時代的にそんなものはなかった。
 出演者の自らの肉体のみでひたすらたたかっている。
 そんなカンフー映画が好きだった。
 しかし、21世紀にそんな映画は極めて少ない。
 だからこそ、そんな映画があれば地の果てまで観にいくのだ。
 70年代に活躍したカンフー映画のスターを起用して、往年のカンフー映画に敬意を払い、21世紀に新しいカンフー映画を甦らせている。
 それが、「燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘」だ。
 不動産会社に勤めるチョンは、仕事で訪れたへんぴな村で、2人の武術家ソンとセンと出会う。
 彼らが営む喫茶店は、かつては武術道場であり、彼らの師匠ローは30年間昏睡状態だった。
 しかし、ローは突然目を覚まし、チョンを自分の弟子と勘違いして猛特訓を始めてしまう……ああ、このユルい話展開は往年の香港映画そのもの。
 しかし、話はもうこの際どうでもよくて、70年代に活躍したカンフー映画のスターが、果たして21世紀で動けるかどうか。
 とりあえず、話題作りだけの起用だったらそっとしておいてやれと思ってしまう。
 ところが、ブルース・リャンも、チェン・カンタイも無茶苦茶動いてる。
 足なんか物凄く高く上がってるぞ。
 どんだけ元気なじじいなんだよ。
 正に香港カンフー映画版エクスペンタブルズ状態!
 いや~ええもん、見せてもらいましたわ~。
 末期の007のロジャー・ムーアみたいになってなくて良かった。
 これ見たらジャッキー・チェンもまだまだいけるはず。
 そして、カンフー映画はまだまだオワコンではないことを確信した。
 
 

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2013年3月11日 (月)

「横道世之介」

Yokomichi 2013年の日本映画ベストテン、当確キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
 1980年代、九州から大学進学のために上京した横道世之介が、同級生と友情を育んだり、年上の女性に片想いしたり、金持ちのお嬢様との淡い恋とかを描いた青春映画。
 普通、映画って色々ドラマがあったりして盛り上がったりするのだけど、この映画に関しては映画的盛り上がりはほとんどない。
 極めて淡々と進んでいく。
 まあ、普通に暮らしていたらそんなに盛り沢山じゃないのは十分わかっている。
 この映画は、どちらかといえば、極めて〈普通の〉青春映画なのだ。
 ところが、これが物凄く面白く、見ていて懐かしく胸詰まるものがある。
 2時間40分という上映時間が観にいくのを躊躇わせたが、全く長さを感じさせなかった。
 間の取り方とか話の展開が絶妙で、最後まで飽きさせない。
 淡々と綴られる何気ない出来事が将来に大きく影響を与えていくのが、あまりにもリアルだった。
 人生って意外にそんなものなのだ。
 恋愛も大学時代の器用でないけど、自分なりに一生懸命というのが、どんなお洒落なトレンディドラマよりも面白くドキドキした。
 また、この手の過去の青春物は、その時代を表現する時はいかにもな感じの時事ネタを入れるが、この映画の場合、身近などうでもいいけど、何となく言われてみれば思い出すようなネタなので、当時を知っている人はどっぷりと浸ることができるかもしれない。
 出演は高良健吾、吉高由里子(B85-W63-H88)……って「蛇にピアス」のコンビ再びじゃないっすか。
 しかし、何よりも吉高が滅茶苦茶かわいい!!!
 いやまさに殺人的とはこのことですよ。
 監督は「南極料理人」「キツツキと雨」の沖田修一。
 1980年代を描いた青春映画の傑作!
 当時を知っている人は必見だし、そうでなくてもお父さんやお母さんの青春時代を知るのもいいかも。
 携帯電話もネットもなかった時代だけど、それでも生きてたんだよなあ。
 
 

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2013年3月10日 (日)

「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)」

Doraemon2013 シリーズ33作目。
 新しい声も定着してきたみたいだ。
 今でも文句を言っている人もいるらしいが、こんなの日テレ版のドラえもんの声がいきなり富田耕生から野沢雅子に変わった方が遙かに違和感があったよ。
 今回が、ドラえもんの鈴が謎の怪盗DXに盗まれ、手掛かりを求めて未来のひみつ道具博物館に行く…というもので、今までのシリーズと少し違うのは、絶対的な悪役がいないことと、実はそんなにピンチにならないことかもしれない。
 鈴がなくなったところで、ドラえもんが活動停止するわけでもないし、怪盗DXの存在も微妙と言えば微妙。
 どちらかといえば、TVアニメや原作漫画に漂うユルい展開を楽しむのが正解。
 ドラえもんの秘密道具があれば基本的に万能であり無双なのだが、映画はいかに秘密道具を使わせないようにするか四苦八苦しているようだ。
 さらに言うなら、基本的に原作も終わっているし、メインの秘密道具はすっかり定着した感じがあるので、それをいかにうまく使うかというのにも四苦八苦しているようだ。
 いつの間にか何でもありの設定がいかに何でもありじゃないようにするかが中心となっているようだ。
 その意味では、今回はひみつ道具博物館という道具だらけのところで、いかに道具を使わないかという矛盾したおかしさが出ていて面白い。
 どこでもドアの初期タイプがやたらと大きいというのが妙にリアルだったりする。
 少し残念なのは基本が博物館限定の舞台で、色々な登場人物がそれぞれの目的で動き、最後は一つにまとまる面白さがあるはずなのに、少しもたつき気味なのが残念。
 ゲスト声優は松平健と向井理。
 向井はどこに出てるかと思いきや、向井オサル…って出オチかよ(笑)
 しかし、このネーミングセンスは藤子ワールドなのだ。
 
 

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2013年3月 9日 (土)

「アニメミライ2013」

Animemirai 「アニメミライ」とは、2010年度から始まった文化庁若手アニメーター育成プロジェクトで、国内のアニメ制作プロダクションからオリジナルアニメ企画を公募し、選考された4社が若手アニメーターを起用して短編アニメーションを制作するものらしい。
 一見夢があるようで実は労働条件が最悪と言われているアニメーター。
 育成も大切だが、労働環境を改善するのが最優先だと思っている、現場のアニメーターもいるかもしれない。
 そんなわけで(どんなわけだか)2013年は、ゴンゾ、ゼクシズ、マッドハウス、トリガーの4社が作品を発表している。
 え~ジブリはないの?と思っている人もいるかもしれないが、ジブリなんか育成しなくても優秀なアニメーターなんかわんさかいるでしょ。
 ところが、アニメ大好きであるはずの自分だが、ゴンゾとマッッドハウスしか知らなかった。
 ゼクシズって結婚の何か?…ってそれはゼクシィやね。
 そんなわけで、4作品の感想

 
  
 「龍 RYO」 (アニメーション制作:ゴンゾ)
 幕末に生きる少年剣士の物語。
 坂本竜馬ネタはさすがに食傷気味だけど面白い!
 実は物凄い話展開になるんだろうなあと思わせるけど寸止め状態が辛い。

 
 「アルヴ・レズル」( アニメーション制作:ゼクシズ)
 ネットワーク社会が発達した世界で、ある事件で意識が入れ替わった人の話。
 盛り込みすぎて、消化不良な感じ。

 「デスビリヤード」(アニメーション制作:マッドハウス)
 老人と若者の命をかけたビリヤード対決!!
 短いながらも登場人物がどんな人物かを描ききり、先の読めない手に汗握る展開。
 これが一番面白かった。

 「リトル ウィッチ アカデミア」( トリガー)
 魔法学園ファンタジー。
 まあ定番といえば、定番だけど「まどマギ」を出すまでもなく、魔法少女物も何でもありの設定はなくなり、魔法のある世界の約束事はあってリアル。
 どちらかというと、TVシリーズのためのパイロット版みたいな感じだけど、これが放送決定したら見ると思う。

 上映時間4本とも約30分くらい。
 それ故なのか、まとめきれていないというか消化不良になっている。
 これが戦略なのかどうかはわからないが、昨今流行のとりあえず風呂敷だけ広げて終わりの傾向は、こういうところにも出てきているかもしれない。
 そう考えるとマッドハウスはかなりうまくまとめていたと思う。
 しかし、これのどこがアニメーター育成プロジェクトなのか、さっぱりわからない。
 本来のテーマがもっとわからないとダメだと思うけど、それは自分が素人だからわからないだけ?
 いずれにしろ主旨はともかく、意外な拾いものがあるかもしれないので、今後も続けてほしい。
 
 

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2013年3月 8日 (金)

「バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!」

Bachelorette ブスでデブな高校時代の同級生が自分よりに先に結婚!
 彼女の友人3人組は、ショックを受けつつも結婚前夜パーティーに参加。
 ところが弾けすぎて花嫁のドレスを破ってしまう。
 結婚式が始まるまでにドレスを直すため奔走する3人だった!!!

 昔はそれなりにモテたはずなのに、何故か結婚できない。
 絶対に結婚できないと思っていた人が誰よりも結婚が早い……ってあるあるネタかよ(笑)
 いや、あるあるネタというより、実際に起こりうる話なんだろうなあ。
 最近はアメリカの結婚事情も良くわかってきたので、ブライズメイドとか、結婚前夜パーティーとかも受け入れることができる。
 やっぱり、映画は文化を知る一番手っ取り早い方法だと改めて実感。
 だけど、薬物と飲酒運転には違和感あり。 
 とにかく登場人物全員が残念無双状態。
 自分の中のランク付けが壊れると精神的に辛いのがビシビシ伝わってくる。
 本当はかなり痛い話なんだろうけど、コメディという形を取っているので、観ていてブルーになることはない。
 一応、仲間の中で最初に結婚するデブ女を演じるレベル・ウィルソンが、実はデブ専目線で見ると意外にかわいい部類であることを申告しておく。
 主演は「スパイダーマン」「メランコリア」のキルステン・ダンスト。
 う~ん、やっぱり彼女をかわいいとか美人とか誉めるのには若干抵抗を感じるよ。
 監督のレスリー・ヘッドランド…って誰?
 しかし、他の映画でもそうだけど、結婚前夜パーティーが盛り上がるし、ネタが作りやすいわけやね。

 

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2013年3月 7日 (木)

「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode 6 宇宙と地球と」

Gundamuuc6 「機動戦士ガンダムUC」の6作目。
 2週間のイベント上映は大盛況だ。
 もう少し多くの劇場で長く上映しても良いと思うが、この寸止めがいいのかもしれない。

 フル・フロンタルの介入で地球連邦軍艦隊からの追撃を逃れたネェ ル・アーガマだったが、不本意ながら“袖付き”との共同戦線を受け入れることになる。
 フロンタルは対連邦の秘策と引き換えに、“ラプラスの箱”の座標をバナージ から聞き出そうとする。
 一方、連邦軍の哨戒艦がネェル・アーガマに近づいてくる。
 哨戒艦を攻撃するか、袖付きとの共同戦線を破棄するか、 バナージ達は苦渋の決断をしなくてはならない…。

 今回はどちらかというと、モビルスーツのバトルは控えめで、艦の中での袖付きとの一種即発状態がメインと言っていいかもしれない。
今回はMS戦は控えめで人間ドラマ中心。
 ところが、逆にそれが静かな緊張感と緊迫感があって面白い。
 基本的に絶対悪というのが存在せず、それぞれの大儀と感情的なものが対立している。
 そこがリアルだったりするのだが、
 自分なんか、フル・フロンタルの話にうんうんと頷いちゃったよ。
 ファーストとZの要素をいれつつ、うまく再構築しているのは良い。
 毎回、新作観る時は前の話の記憶が曖昧だけど、懇切丁寧なダイジェストで大助かり。
 あ~新作が楽しみ。
 しかし、2014年春公開。
 その文字が出た時にどよめきが(笑)
 

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2013年3月 6日 (水)

「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」

Su 最近、ふと思うのは人生は意外に短く、何をやるにしても適齢期があるということだ。
 いくら志望校に入りたいからといっていつまでも浪人している場合じゃないし、就職だっていつでもできるわけでもない。
 そういえば「モテキ」でどれだけ寿命が延びても子供の産める年齢は変わらないみたいな話があったのに妙に納得してしまった。
 男女平等とはいいながらも、男と女は根本的に違う生き物であり、それぞれの役割が違うのだ。
 この映画の原作である益田ミリの漫画は図書館で借りて読んだが、リアルすぎて読後は気分がブルーに。
 あの絵であれだけインパクトがあるので、映画になるともっと生々しくなるんだろうなあ…と考えながら劇場に観にいった。
 すーちゃん、まいちゃん、さわ子さんは、バイト時代に知り合って10年以上つきあいをしている。
 すーちゃんはカフェで働き、職場のマネージャーに淡い恋心を抱いている。
 まいちゃんは、会社でバリバリ働くOLだが、上司と後輩に挟まれストレスがたまり、妻子持ちとの男と不倫で行き詰まり状態。
 さわ子さんは、在宅勤務の傍ら、祖母を介護する母を手伝い、自由な時間があまりない。
 それでも3人は集まっては、時間をやりくってピクニックや鍋を楽しんだりしている。
 やがて3人にも色々な転機が訪れつつある…というのが大筋で、原作のエピソードを色々つっこんで1本にまとめている。
 確かに女のいやなところや、したたかなところ、年を取ればとる程に価値がなくなっていること等、普通ならあえて指摘しないところを指摘している。
 結婚するにあたって、女性に子供が産める体かどうかを確認してこいと言っている男(とその家族)は、実際によくあることである。
 何故か男性は絶対に問題ないと思いこんでいるのだ。
 確かに、子供が産めなかったら結婚しないのか?、男の方に問題があったらどうするのか?…等指摘されたらその通りであるのに、何故かそこらへんは不問で女性の問題に集中しがちだ。
 女性は見た目や若さで価値が大きく変わってくる。
 それは紛れもない事実であり、避けることはできない。
 さらに老人介護も意外に避けられない。
 これは予想以上に負担がかかってくるのだ。
 この手の話ばっかりなので、実写はかなり生々しくなると思いきや、そうならない。
 何故なら、すーちゃんを柴咲コウ(B76-W58-H83)、まいちゃんを真木よう子(B83-W59-H83)、さわ子さんを寺島しのぶ(B80-W60-H83)が演じている。
 この3人なら普通に美人じゃん。
 さらに真木よう子なんか巨乳だし、どちらかというと勝ち組であまり説得力がない。
 まあ、映画だからそれなりに夢の要素も入っていないとダメなのはわかるのだけどね。
 監督は「人生、いろど り」の御法川修。
 原作はこの映画の後もあるのだけど、さらに気分がブルーになりそう。
 その意味では映画はそれなりにまとめてるから良いと思うんだけどな。

 

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2013年3月 5日 (火)

「王になった男」

Masquerade 誰かと入れ替わるネタというのは随分昔から定番のネタであり、今更感が強い。
 しかし、一方ではお馴染みのネタをいかに飽きさせずに作るかが制作側の腕の見せ所である。
 または、その定番ネタを役者がどう演じきるかが見所である。
 暴君として名高い朝鮮第十五代王の影武者となった男の話…と聞けばどんな展開になるかはエスパーでなくても余地できてしまう。
 何しろ歴史的事実があるのだから結論は決まっている。
 そこに至るまでをいかに面白くするかなのである。
 当然、そっくりさんを王に仕立て上げる重臣たちや、王が偽物ではないかと疑う家臣たち、当然一番近いところにいるはずの王妃の混乱、問題は目白押しである。
 それをいかにクリアしていくかが、入れ替わりネタの醍醐味でもあるのだ。
 定番ネタだからと思っていたら、意外に面白い。
 意外にも自分の見方が変化しているのだ。
 今までだったら入れ替わった男に感情移入しているはずが、いつのまにか彼の周りの重臣や家臣の方に気持ちが入ってしまう。
 そりゃあ、自分がすっかりやさぐれた大人になってしまったからで、王様はいないけど、上司を持ち上げたり、うまく利用したりしてナンボのところがあって、決定権のある人間が考えをコロコロ変えてもらっては困るし、派閥抗争はあるし、正しくても通らないのが大人の世界だ。
 さらに、決定権のある人間も下がついてきてナンボの世界だったりする。
 どちらかというと、そっちの方が気になってしまうのだ。
 あ~いつのまにか少年時代に最も嫌いな大人になってるよ。
 主演はイ・ビョンホン。
 そう、この映画は彼のスター映画なのだ。
 だけど、彼の二役の演じ分けは意外に良かった。
 監督はチュ・チャンミン…って誰っすか?
 一応、入場者特典のブロマイドもらったけど、どうしたもんやら。

 

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2013年3月 4日 (月)

「フライト」

Flight 「10時のフライト1枚」
 シネコンが飛行機のチケット売場みたいになってるよ(笑)

 突如制御不能で急降下を始め、墜落間違いなしの状況を、驚異的な操縦テクニックで機体を不時着させ、犠牲者を最小限にして一躍ヒーローになった機長。
 しかし、彼の血中からアルコールが検出されたことで、ヒーローどころか、パイロットの資格剥奪、それどころか終身刑の可能性も出てきてしまった…。

 予告編だけ見ると、驚異的なテクニックで多くの命を救った機長が、陰謀により不時着の責任を取らされるため、真相を探る話かと思ってしまう。
 ところが、単なるアル中の話だった。
 これだと、主人公に全く感情移入できない。
 そもそも、アメリカ人って、車でも飲酒運転OKっぽいしね。
 というか、この映画の言いたいことがわからない。
 結局、お酒は飲み過ぎるとダメってことだけなのかな?
 最後は良い話っぽくまとめているけど、全く的外れじゃないの?
 飛行機が不時着するまでは結構良かったんだけどね。

 主演はデンゼル・ワシントン。
 監督がロバート・ゼメキスなので期待したんだけどなあ。
 この映画、CAの妙にエロいスッチーの美脚が頻繁に出てくるので、そっち系のマニアは絶対に必見かも。
 とにかく、全体的に居心地が悪い映画だった。
 少なくとも映画の後に飲みにいこうという気にはなれないよ。 

 
 

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2013年3月 3日 (日)

「ジャンゴ 繋がれざる者」

Djjango_2  何故かクエンティン・タランティーノの映画が公開される時になると、映画雑誌や映画ファンが大騒ぎだ。
 しかし、前から思っていたことだが、クエンティン・タランティーノって過剰評価されていないか?
 本当に彼の映画って面白いか?
 いや、もちろん好きな人がいてもいいし、そんな人が多いから話題になったりするのだろう。
 確かに「レザボアドッグ」は面白かった。
 「パルプフィクション」もギリギリセーフだ。
 しかし、あれだけ話題になった「キル・ビル」って、本当に面白いか?
 細かいマニアネタで騙されてないか?
 「キル・ビル2」なんかどうして作ったかさえ疑問だ。
 っつうか1本にまとめろよ。
 タランティーノの映画は物凄くもたつくというかテンポが悪い。
 どちらかというと、タランティーノの人柄じゃないのか?と思ってしまうのだ。
 そんなわけで、「ジャンゴ 繋がれざる者」。
 やっぱり映画関係で持ち上げられている。
 だけど、アカデミー賞脚本賞をもらっちゃったよ。
 そう考えるとやっぱり自分がわかっていないだけなんかなあ?
 だけど、権威や肩書きに振り回されないぞ!←中学生的発想
 そんなわけで、公開初日に観にいってきましたよ。
 映画の日、最高!!!!
 元奴隷のジャンゴがドイツ人の賞金稼ぎキング・シュルツの助けを借りて、奴隷市場で生き別れになった妻の取り戻すため極悪非道な農園領主カルヴィン・キャンディに近づく……という話。
 タランティーノは過剰評価されていると言っていた自分だが、この映画に関しては不本意ながら大変面白いと言わざるおえない。
 西部劇、それもマカロニウェスタンをネタに、70年代に流行した黒人映画を南北戦争前の奴隷制度に盛り込んで昇華し、復讐&暴力を描いている。
 それでいて、その本筋は真っ当な恋愛映画なのだ。
 タランティーノ映画の欠点であるもたつきも今回は比較的控えめである。
 もちろん、ツッコミ所もあって、本来ならキャンディの屋敷で全てが終わっているはずであり、その後の展開は蛇足といえば蛇足。
 上映時間が無駄に長いのは、そこに要因がある。
 ここらへんは脚本でもっとうまくまとめてほしかったのだけど、脚本賞もらっているから、これでいいのか?(←権威に弱い?)
 まあ何にしても復讐シーンは迫力満点。
 結局、映画の基本である「何が何でも」が徹底しいるからで、何が何でも妻を奪回したい、何が何でも復讐する。
 この何が何でもの徹底ぶりが映画を面白くしているのだ。
 出演は、ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ。
 悪役のレオナルド・ディカプリオも良い。
 「タイタニック」の色男ぶりも良かったけど、彼はどちらかというと、山田孝之と同じで、ダーティーな感じの役や、悪役が似合うのかもしれない。
 この映画の彼は悪役にノリノリである。
 だけど、実は彼は滅茶苦茶悪役かというと実際にはそうではないのだけどね。
 サミュエル・L・ジャクソンの方がラスボスって感じかな。
 タランティーノも相変わらず出演しており、彼の中学生的映画少年ぶりは死ぬまで健在だろう(笑)
 しかし、この映画といい、「ヘルプ」といい、「リンカーン」もそうだが、黒人映画が多いのは今の大統領が黒人だからか?(←考えすぎ?)
 

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2013年3月 2日 (土)

「アンタッチャブルズ」

Anta かつては、カトリーヌ・ドヌーヴやソフィー・マルソー等、出演者で客を呼ぶことができたフランス映画だが、今や名前で集客できるスターはいない。
 無理矢理探すとするならば、ジャン・レノくらいかもしれない。
 そもそも、一般的にはフランス映画=リュック・ベッソン関係の映画という図式が出来上がっており、それはそれである意味ブランドなのだが、やっぱりスターがいてナンボのところがあるのも映画だ。
 久しぶりにフランス映画で大ヒットの「最強のふたり」。
 当然、それに便乗しない手はないわけで、出演者や監督などが少しでも関係していれば、宣伝しやすい。
 そんなわけで、この映画は「最強のふたり」に出演していたオマール・シーが主演というのが最大の売りだ。
 下町の熱血刑事と中央のエリート刑事がパリでコンビを組んで事件解決のために大活躍…って話で、「踊る大捜査線」だけでなく、現場熱血刑事とエリート刑事の組み合わせは世界共通の定番ネタか。
 いやどちらかというと、主演が黒人なので「ビバリーヒルズ・コップ」を思い出させる。
 話展開は、いわゆるフレンチユルユルコメディで、上映時間も90分程度なのでサクッと見ることができて良い。
 監督はダヴィド・シャロン……って誰やねん。
 頑張れば続編もできそうだけど、できたところで日本には入ってこないだろうなあ。
 良くてDVDスルーか。
 
 

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2013年3月 1日 (金)

「劇場版 とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」

Toaru 今更だが、ドラマの映画化が多すぎる。
 昔はTVシリーズを見てから、劇場に行くようにしていた時期もあったが、今や多すぎて絶対に無理なことが、今更ながら思い知らされた。
 さらには、ここ最近はTVアニメの映画化の数がハンパないものになっている。
 アニメはドラマに比べて設定が複雑になっており、もう絶対についていけない。
 これらの問題をいかに解決するのか?
 結論として何も解決しない。
 せめてウィキで設定を調べるとかもしてたけど、そこまで苦労して観にいくようなものでもないし、逆に考えれば世の中の多くの人が全員テレビ番組を見ているわけでもない。
 当然、初めての人にもわかるように何とかするだろう。
 それでわからなかったり、つまらなければ、その程度の映画なのさ。
 こんな風に自分の考えを確認して観にいってきましたよ「劇場版 とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」
 TVアニメも小説も全く知らない。
 だけど観る。
 それがアニメだからだ。
 宇宙エレベーターを舞台に、科学サイドと魔術サイドとが 戦いを繰り広げる……まあ、粗筋は公式ホームページでも見て下さいよ。
 オリジナル・ストーリーと銘打っているだけあって、意外にわかりやすく面白かった。
 登場人物は、さすがに説明が少ないのでわからないところもあったが、大体は脳内補完できる。
 おそらくTVシリーズや小説を知っていると、もっと楽しめるかもしれないし、納得できないところもあるかもしれないが、自分としてはこんなものかなって。
 何となく、マクロスと劇場版パトレイバーを足したような感じだった。
 宇宙エレベーターって、今や懐かしのSFネタかと思いきや、絵になると意外に新鮮だった。
 当然、劇場は満席状態。
 入場者特典が小説1冊丸々とは驚いた。
 これだったら、ファンは何が何でも劇場に行くだろうな。
 アニメは独自の商売戦力ができつつあることを実感。

201303010014000

 
 

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