「ひまわりと子犬の7日間」
今は全く見なくなったが、昔は放し飼いの犬や野良犬があっちこっちにいて怖かった。
犬は基本的に番犬であり、子供は犬の餌やりと散歩が仕事だった。
室内で飼うという概念は全くなかった。
犬は家族ではあったが、きちんと役割があったと思う。
しかし、家族と言いつつも、結局は犬だ。
人間ではない。
何かも理由で飼えなくなってしまう時がある。
そういう時に誰かいい人にもらってもらえればいいが、そうでない場合は保健所に引き取ってもらうしかない。
保健所に預けた後、犬がどうなるのか?
おそらく知ってても知らないふりをしてしまう。
この映画は保健所の職員 が、保護された母子犬の殺処分される前に、必死で里親探しをする話だ。
タイトルに7日間とあるが、実際はそれ以上であることは、あえてツッコまない。
主人公の保健所の職員は犬のために殺処分の期限をごまかしてまで、犬のために帆走する。
果たしてこれが良い人で良い話なのか?
メインの母子犬を助けるための話も、オチにはちょっとがっかり。
最初からそうすればいいじゃんと思ってしまう。
命を助けるためだったら何をしてもいいのか?
犬はかわいそうだが、増えていく身寄りのない犬はどうしたらいいのか?
一部の犬だけ救うのは、自己満足ではないのか?
この手の話は毎回堂々巡りで、かならず話の整合性が取れない。
納得できる話展開がないのが悲しい。
監督は山田洋次の愛弟子という意味不明の肩書きで、彼のの共同脚本・助監督を務めて、これが記念すべき監督デビューとなる平松 恵美子。
出演は、結婚おめでとうございます>堺雅人。
映画の語り口は全く悪くないのだけど、ネタが消化しきれなかったかなあ。
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