「脳男」
仮面ライダーにそんな怪人いたっけ?
そう思う人も北半球で10人はいるかもしれない。
「超人バロム1」にノウゲルゲが出てきたくらいだから、そんな怪人がいても不思議でないかもしれない。
ちなみにバロム1に出てくるのはユビゲルゲやらヒャクメゲルゲやら身体のパーツ系が多く、子供もドン引き状態だった。
この映画の脳男は仮面ライダーの怪人ではない。
「恐るべき能力だった。私は彼を脳男と名付けたよ」
何を真顔で言ってるんだか(苦笑)
ちょっと予告篇の石橋蓮司には笑えてくるが、天才的知能と恐るべき身体能力を持つが感情のない男。
それがこの映画の脳男だ。
無差別連続爆破事件のアジトで共犯者と見られる男を逮捕。
鈴木一郎と名乗るその男は、感情を一切表に出さない。
物語は鈴木の謎と爆破事件の行方を中心に進んでいく。
昔懐かしい「怪奇大作戦」のような雰囲気が漂っている。
出てくる刑事も「太陽にほえろ」に出てきそうな感じだ。
未成年や精神病の犯罪についての追求も今更感が強い。
首藤瓜於の原作がどうなっているかわからないが、映画はひどく古臭く感じてしまう。
取り扱う内容は昔からある定番でもあるのだが、狙っているかもしれないが、もう少し〈現代〉を意識した昇華が必要かも。
そもそも脳男のキャラが思った以上に立ってない。
確かに感情のない男なので、キャラ立ちが難しいのかもしれないが、それを逆手に取る方法もあるはず。
ノーランのバットマンを意識しているところもあって、爆破犯人のメイクはジョーカーを意識しているっぽい。
主演の生田斗真は意外に悪くなかった。
髪形は「少年は残酷な弓を射る」のエズラ・ミラーを意識してるのかな?
共演は松雪泰子(B80-W54-H84)、江口洋介、それに「ヒミズ」のコンビである二階堂ふみ(B74-W55-H80)と染谷将太。
とりあえず、松雪さんから劇中の例のセリフを聞かされるだけでも男子は満足かもしれない。
監督は「イキガミ」の瀧本智行。
一応。PG-12なのだけど、結構えげつない話なので、観た後はちょっと気分はブルーになるかも。
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