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2013年2月10日 (日)

「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」

Tsuya 大島に駆け落ちしてまで一緒になった艶という女だが、不貞しまくりで夫である松生春二を翻弄していた。
 そんな艶が病気となり、危篤状態。
 春二は激しく動揺しながらも、艶の過去の男たちに彼女が危篤であることを知らせる。
 そのことは、艶の処女を奪った従兄の小説家、艶の元夫、そして不倫相手といった男たちに届くだけでなく、さらには彼らの周辺の女性にも影響を与えていくのだった…。

 これって、恋愛版「桐島、部活やめるってよ」だよね?

 艶という女に翻弄される男女なのだが、肝心の彼女はあまり前面に出てこない。
 顔があまり見えない演出になっている。
 この仕組みは絶対に面白いはずなのだが、残念なことに「桐島」が出てしまった後には二番煎じでしかない。

 艶をモデルに小説を書いている従兄弟の妻
 艶の最初の夫の愛人
 松生の元妻と娘
 艶がストーカーとなって追いかけた男の恋人
 1年前に自殺した夫が艶の愛人だった可能性がある女性

 これらの女が、よく知らない女性に振り回され、自分の立場を確認しようとする。
 ところが、この設定が妙に複雑で。すぐに把握できない。
 従兄弟の妻や艶の最初の夫の愛人くらいのエピソードまでは物凄く面白かったのだが、その後が失速気味。
 途中でダレてきてしまうのだ。
 これが2時間以内で手際よくまとめてあったら…と思うと惜しい。
 主演は阿部寛。
 共演に小泉今日子(B80-W58-H85)、野波麻帆(B82-W58-H86)、風吹ジュン(B82-W58-H81)、真木よう子(B83-W59-H83)、忽那汐里(B79-W59-H83)、大竹しのぶ(B80W60-H83)…というある意味、恋愛ゲームみたいな個性的な女性が勢揃い。
 その中でも野波麻帆、最強!
 さすが、東宝カレンダーの水着担当だけあるわ。
 監督は「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲。
 この監督っていつも演出がもたつくんだよなあ。
 とりあえず、この映画を見た男子は真珠の必要性を検討するに違いない。

 
 

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