「アルマジロ」
おいらはアルマジロ~♪
随分昔にそんなCMソングあったよね。
いやあったんだよ。
この映画はタイトルにアルマジロとあってもCMとは関係ないし、動物のアルマジロとも関係ない。
ここで言うアルマジロはアフガニスタンの最前線にある基地のことである。
アルマジロ基地に派兵されたデンマークの若い兵士達に7ヶ月密着したドキュメンタリーだ。
そもそもアフガニスタンになぜデンマークの兵士がいるのか?
アフガニスタンといえばランボーの例を出すまでもなく、アメリカだろうと思ってしまう。
しかし、有志連合のことも考えると丸っきり無関係ではないかもしれない。
日本だとこの手の映画は反戦に流れていきそうだが、この映画はありのままを伝えるようにしている。
日々パトロールの平和の日々かと思いきや、いきなり戦闘状態だったりする。
そうこうしていくうちに、日々の緊張は異常な興奮状態に変わっていく。
そして、それが行き着くと当たり前になってしまい、日常になってしまう。
戦争といっても仕事であり、前線基地でも休みの時はエロ動画見たり、川で遊んだり、下手すると色々な意味でリア充である。
こういうのを見ていると、戦争って何か?…というより戦争が日常になっていく過程がよくわかり、逆にリアルな怖さを感じる。
緊張感も続くとアドレナリンが出まくり、正に戦争中毒状態。
だから、帰国してもまた戦地に戻る人の気持ちもわからないではないのだ。
ドキュメンタリーで戦争がテーマだと手持ちカメラで画面が揺れまくって吐きそうになるのだが、この映画はそんなこともなく、まるでドラマのようなカット割りに驚いてしまう。
実は仕込みの撮影かなと思う時もあるのだが、とにかくへたな劇映画より編集が上手いのにも注目したい。
« 「きいろいゾウ」 | トップページ | 「しあわせカモン」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント