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2013年2月22日 (金)

「ジャッジ・ドレッド」

Dredd 1995年にシルヴェスター・スタローンで映画化されトホホな結果になってしまった「ジャッジ・ドレッド」
 さすがに、向こう50年位映画化はないと思ってたら、出演者とスタッフを一新して再映画化。
 陪審員、裁判官、刑執行全ての権限を与えられた集団ジャッジが、街の治安を維持している都市メガシティワン。
 ジャッジの精鋭ドレッドは、新人女性を押しつけられ、共に、ギャングが支配する超高層ビルに乗り込む。
 ギャングのボス的存在の女はビルを完全封鎖し、住民たちにドレッドの殺害命令を下すのだった……って、それって「ザ・レイド」と同じ設定じゃん!!!
 企画的にどっちが早いかはわからないが、いずれにしろ先に「ザ・レイド」を観てしまうと新鮮さはない。
 そうはいいながらも、悪者を問答無用でやってしまうのは気分がいいし、体感速度が遅く感じることができる麻薬スローモーを使った描写が絵的に面白い。
 吹っ飛ぶ様子がスローに見えるため、血が飛んだり肉体が裂けるシーンがグロいのに美しく見える。
 3Dで観る意味は十分あると思う。
 ドレッドの乗るバイクが「メガフォース」に出てくるような80年代B級SFに出てくるような感じなのも、21世紀の今だと逆に新鮮なものを感じる。
 主演はカール・アーバンなのだが、最初から最後まで「ひみつのアッコちゃん」のチカちゃんの髪形みたいなヘルメットをかぶって口元しか見えない。
 役者的に彼はこれで満足なのか?…と思ってしまう。
 これがネックであるためにスタローン版は顔を見せていたのかもしれない。
 結局、主人公よりも、ジャッジ候補生新人と女ギャングの方が対比的で存在感がありキャラが立っている。
 監督は「バンテージ・ポイント」のピート・トラヴィス。
 しかし、それよりも脚本に「ザ・ビーチ」や「わたしを離さないで」のアレックス・ガーランドを起用していることが特筆するべきことかも。
 正直、ヒーロー物としては全く華がないのが残念だが、地味に面白いので続編があったら観にいきたい。
 

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