「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~」
命よりも大切なヴァイオリンを妻に壊され絶望し、死ぬことを決意した天才音楽家のナセル・アリ。
死に向けての8日間のカウントダウン。
そんな彼の脳裏を、今までの人生が思い出させる。
若き修業時代に出会った美女イラーヌとの叶わなかった恋は、今も彼の心を締めつけるのだった…。
「ペルセポリス」のマルジャン・サトラピの監督2作目。
主人公の話がメインと思いきや、それぞれの登場人物の話も描かれており、それらの意外な心理状態が面白い。
ヴァイオリンを壊す妻は最初はいやな奴にしか思えないが、夫への気持ちが意外に切なくキュンと来るものがある。
主人公の若き時代に恋した女性も、物悲しくほろ苦い。
アニメやファンタジックなイメージ映像を駆使した表現でポップな感じがするが、意外に話は正統派恋愛映画だった。
主演はマチュー・アマルリック。
「潜水服は蝶の夢を見る」よりも「007/慰めの報酬」のイメージが強い。
個人的にはマルジャン・サトラピのアニメ新作が観たい。
« 「恋に至る病」 | トップページ | 「エイリアン」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~」:
» チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~ (第25回東京国際映画祭プレイベント上映会にて) [風に吹かれて]
忘れられない人がいる公式サイト http://chicken.gaga.ne.jp 11月10日公開原作: 鶏のプラム煮 (マルジャン・サトラビ著/小学館集英社プロダクション)監督: マルジャン・サト [続きを読む]
コメント