「グッモーエビアン!」
しっかり者の女子中学生ハツキ。
17歳で自分を生んだ元パンクバンドのギタリストの母親はシングルマザー。
二人暮らしのアパートに、かつては母親と同じバンドのボーカルで、自分の子どもでないハツキが生まれる前から一緒に暮らしていた男が放浪の旅から帰ってきた。
何ごともなかったように暮らしはじめる二人にイラヅキを感じるハツキだったが……。
劇中のシングルマザーのセリフ「そういうのはさ、つまらん」だが、自分は「こんな映画はさ、つまらん」と言いたい。
いや、つまらないのは適切な言葉ではない。
登場人物が不愉快なだけなのだ。
いわゆるカテゴリー的にはドキュン家族ものと言ってもいいだろう。
自由気ままとか脳天気とか言葉を並べても、単に迷惑なだけである。
もちろん、映画やドラマ、漫画にはこの手の登場人物が出てくる。
いわゆるキャラが立っているというやつだ。
例えばオバQは無芸大食、実際にいたらかなり迷惑な奴だ。
それでも共感できたり、愛すべきキャラであるのだが、この映画の男女はそういうところが全くない。
もちろん、物語の展開上、時々やさしい人間性みたいなものを描いているところもあるみたいなのだが、残念なことに全く伝わらない。
強いていえば、普段がろくでもない日々を送っている奴にそんなこと言われたくないと思うのと同じだ。
原作がどうなっているか知らないが、少なくとも映画を見る限り、自分はかなり不愉快で、元パンクバンドのメンバーで17歳で子供を産んだ未婚の母という設定も出オチ状態で終わってしまった感じが強い。
麻生久美子(B80-W59-H83や大泉洋の出演者は全く悪くない。
特に麻生は今までと違った魅力が出ていて良いと思う。
だけど、それだけなのだ。
ちなみに親がろくでもなかったら、子供はきちんとしていることはまずないんだけどね。
監督山本透。
愛知県が舞台なので、名古屋弁が鬱陶しい。
今時、そんなベタな方言使うか?
それ以上にロックだ、パンクだ言ってるのも腹が立つ。
ごめん、この映画はもう色々な意味で自分は全く受け付けなかった。
設定は面白いんだけどなあ。
浅いんだよなあ。
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