「今日、恋をはじめます」
ここ最近は少女漫画の映像化が激しくなっている。
実写はもちろん、アニメ化も含むと結構な数になる。
少女漫画はそのまんま映像化すると、かなり痛くて失笑物になってしまうことが多いのだが、ここ最近は原作のテイストを生かしつつも、映像化に昇華するようにしている。
今の技術があれば「キャンディ・キャンディ」や「はいからさんが通る」も……いや言うまい。
この映画は少女漫画のレディースコミックと言われている小学館「Sho-Comi」の人気少女マンガを映画化。
真面目だけがとりえの女子高生とイケメン&オレ様男子高校生の青春恋愛映画。
とりあえず軽い気持ちで劇場に観にいったら、女子中高生の佃煮状態で、実は自分が思っている以上に人気漫画であることがよ~くわかった。
わがままで軽く不良っぽいが実は頭が良くてやさしい男と、真面目というか一般的な女子との恋愛……って無茶苦茶ベタな話で、今更感が強い。
だから、全く期待していなかった。
ところが、ボーダーラインが低かったせいか、予想以上に面白い!
いやベタな展開は予想通りなのだけど、テンポがよく、漫画で言うところの漫府をCGやイメージ映像を使ってうまく処理している。
この手の演出は最近の定番で特に韓国映画ではよくありがちなのだけど、漫画の映画化には効果大である。
リアルな中高生には理想的なファンタジーかもしれないが、大人目線だと懐かしいものがあり、逆に新鮮だった。
ヒロインは頭がいいが緊張しやすいタイプで、それが原因で受験に失敗し、滑り止めの滑り止めの偏差値の低い学校に通っているという設定。
頭のいい人から見る価値観がずれている偏差値の低い学校の不思議さにあえて触れているのが珍しい。
またこの手の話は高校時代で全てが終わるような感じだが、一応将来の進路についても触れているところには感心。
ユルいとはいえ、リアルさはある。
主演は武井咲(B76-W58-H82)と松坂桃李。
この映画で初めて武井がかわいいと思った。
お下げ&メガネ最高!!
一応、水着もあるサーヴィスぶりだ。
松坂はもう本当に有名になってしまった。
これからも特撮枠は侮れないことを実感。
だけど、シンケンジャーを黒歴史にしないでくれ!
監督は古澤健。
「アベックパンチ」の時は、まさか全国公開の正月映画を監督するとは思わなかった。
この映画が成功したら韓国や台湾で映画化するんだろうなあ。
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