「恋愛だけじゃダメかしら?」
タイトルだけ聞くと結婚がテーマかと思ったら、その先の妊娠と出産ネタだった。
リアリティ番組で3ヶ月一緒に生活を始め、パートナーの子供を妊娠してしまった、ダイエット番組で人気のフィットネスの女王。
綿密な計画で子作りに励んで妊娠したものの、ストレスで体調と精神的が不調になっていく絵本作家兼ベビー用品店のオーナー。
彼女の義父は元レーサーで、息子よりも年下の妻で、双子を妊娠させている。
養子を迎えようとしているフリーの女性カメ ラマン。
高校時代の同級生で、軽い気持ちで一夜を過ごし妊娠してしまったホットサンド店の女性。
これらの女性の妊娠をテーマにした群衆劇みたいなもので、人の命を作るということについてあらゆる側面から検証している。
生むか生まないかは当然だし、生めるか生めないかというそれ以前の問題、さらには覚悟はあるかどうか。
そして必ずしも望む通りにはいかない。
生むつもりでないのに妊娠したり、子供が欲しいのにできなかったり、子供はできたけど計画外だったり、問題は様々だ。
そしてこれらの問題は多くの人が色々なケースで体験することである。
そう考えるとセックスだけしてればいい恋愛時代が一番楽しいことになってしまう。
その意味ではこの邦題は言い得て妙であると言える。
おそらく経験者やこれから経験する人には共感を得られるかもしれない。
そんな予定が全くない人でも、自分に近いキャラを見つければモデルケースになるかもしれない。
監督はカーク・ジョーンズ。
どちらつかずの人はオールスター映画として楽しむのが良いだろう。
何しろキャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス、エリザベス・バンクス、アナ・ケンドリックス……など主役級が、ゆる~いコメディに出演しているのだ。
さらに女性陣は全員腹が膨らんでいる。
これは妊婦マニアにはたまらないものがあるに違いない……そんな奴いるのか?
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