「リターン・トゥ・ベース」
「トップガン」以降、空中戦闘アクションは極力観にいくようにしている。
劇場だと空が視界一杯に広がり自分も飛んでいるような気分になるし、戦闘機の爆音が腹に響いて心地好い。
この手の映画は軍備が充実している国が面白い。
当然、アメリカは言うまでもないが、日本の近くにも50年以上休戦状態だが常に有事に備えている国がある。
それが韓国だ。
韓国は徴兵制度はもちろん、日本での避難訓練なみの訓練があり、トンネルには大きなゲートがあって閉めることもできるし、大きな道は飛行機や戦車が動けるようになっているし、地下鉄はシェルターに代用できるよう深い。
これらは現地の人に言わせると、常に有事に備えているからだそうだ。
どこまで真実かわからないが、自分が韓国に行った時は何となく納得してしまった。
この映画は、実力はあるがトラブルメーカーの青年パイロットが、北朝鮮からのミサイルの発射を防ぐため敵陣深くまで攻め込んでいく…という話で、タイムリミットは7分!!!
韓国版「トップガン」+「海猿」と言った感じで、予告編の「空猿」というのは言い得て妙と言える。
とにかく、アクションが手加減なしで、北朝鮮と韓国の戦闘機が、市街地でドックファイトを展開する。
これが予想以上に迫力満点!!
「ダー クナイト」や「インセプション」を手掛けた、ハリウッドの空撮スタッフが参加しているらしい。
敵が北朝鮮と言うのがあまりにも露骨すぎ。
もっとも、完全に北朝鮮が悪者ではなく、一部の人間がクーデターを起こしたという設定は、「007/オクトパシー」でKGBの鷹派の将軍が暴走しているのと同じだ。
北朝鮮があんな高度な戦闘機を持っているはずがないというツッコミは野暮なのでしないように。
しかし、バトル以外はユルい話展開で、明らかな死亡フラグとか、何があっても全く成長しない主人公とか、残念なところも多いが、これが韓国テイストだから仕方ない。
主演は「スピード・レーサー」のチョン・ジフン。
共演に ユ・ジュンサン、シン・セギョン。
監督はキム・ドンウォン。
ここまでのスカイアクションができたら、織田裕二の「ベスト・ガイ」も……いや言うまい。
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