「ゲットバック」
実は映画には、お父さん最強映画というジャンルがあって、家族が危険な目に遭うと、元特殊部隊とか、元CIA工作員とかのキャリアを持つお父さんが助けにきてくれるというのが大体のメイン話だ。
ここ最近だと「96時間」だし、1980年代だと「コマンドー」だろう。
スティーヴン・セガールの映画にもそんな映画があったような気がする。
確かに宇宙人とかから地球の危機を救うよりも、家族の危機を救う方が親近感が沸くと言うもの。
そんなわけで、この映画は銀行強盗の男が、かつての仲間に誘拐された娘を助け出そうとするサスペンス・アクション。
主人公は銀行強盗で1,000万ドルを奪ったものの、仲間の裏切りで一人捕まってしまった男で、8年間服役して出所したが、かつての仲間から娘を人質に、12時間以内に1,000万ドルを引き渡すよう要求があった。
誘拐犯は主人公がどこかに盗んだ金を隠していると思っている。
ところが、盗んだ1,000万ドルは逃走時に証拠隠滅のため焼却していた。
さあ、どうする?……というわけで、誘拐犯と駆け引きをしながら、身代金調達をしなくてはならない。
話の展開が「コマンドー」と似ているのだが、この映画の主人公はあんなワンマンアーミーではない。
頭はキレるが、滅茶苦茶強いわけでもないから。
だって、演じているのが頭がキレるというより、頭が薄いニコラス・ケイジだから。
困り顔で頑張っている。
予想以上に面白い!
ツッコミ所はあるのだが、自分は基本的にお父さん最強映画が好きなので面白く見ることができた。
敵役のジョシュ・ルーカスがハマリ役で、こんな奴に娘なんか誘拐されたら、総力を上げて潰してしまおうと思ってしまうから不思議だ。
上映時間も95分という手頃さも良い。
監督はサイモン・ウェスト。
ニコラス・ケイジとは「コン・エアー」以来。
好きだったなあ「コン・エアー」
もちろん、作ろうと思えば「ゲットバック リベンジ」とか言って、今度は嫁さんが誘拐されるとかできそうだけど、まあこれはこれで終わりということで。
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