「終の信託」
女性医師と重い喘息患者
患者の願いから延命治療を止めた行動は殺人か否か?
本人の希望で延命治療を止めた行動を殺人かどうかは、随分昔から議論が分かれるところで、それぞれの視点から考えると色々な意見があると思う。
患者がそう望んでも、家族が納得できないし、一方では患者が望まなくても、治療費が増えていくし、看病で疲れた家族が望んでしまうかもしれない。
「それでもボクはやってない」で痴漢の冤罪について追求した周防正行監督が、この問題を追求している。
う~ん、面白くない。
いや、やりたいことはわかるのだけど、あまりにもゆっくりした展開で途中でへこたれてくる。
ヒロインが殺人容疑で検察に尋問され出すと面白くなるのだが、そこまでが長い。
結局、結論としては本人が望んでいることが法律的に証明できない場合は、患者がいかに辛くても延々と生かされるのが正解なのだろう。
正直、今更ながらのテーマなので、新鮮さはなく、何か答えが出るかと思いきや、問題定義だけで、そりゃあ状況はよくわかったけど、それだけな感じだ。
主演は周防監督の嫁・草刈民代。
彼女は裸で濡れ場も披露しているが、全く必然性なし。
どちらかというと自己満足の世界で、やっぱり脱いでナンボは園子温の嫁さんだけですよ。
共演は役所広司、浅野忠信、大沢たかお。
浅野のチャラ男っぷりは結構好きだな。
だけど、あれだけポスターで大きく顔が出ているのに、出番は意外に少ない。
周防監督には「Shall we ダンス?」みたいな感じの映画を再度作ってもらいたいなあ。
とにかく大変後味の悪い映画なので、デートには向かないので注意!
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