「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」
正直、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の話を聞いた時、食傷気味だった。
庵野秀明はいつまで一つの作品をこねくりまわしているのか?
おそらく彼はジョージ・ルーカスと同じで唯一無二であり、今後も自分でそれを越えるものが作れないコンテンツを作り上げたのだ。
おそらく新しいコンテンツを作るより、それをこねくり回している方が注目度も高く商売になる。
ファンも惚れた弱みでついていくのだ。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は、まんまTVシリーズだったので、ひょっとして最初から同じことをやるのかと思ってどうでも良くなっていたのだが、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」がTVシリーズとは違う展開で、娯楽映画としてはかなりの傑作で、庵野秀明も大人になったなあと感心!
次回予告を見てわくわくした。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が早く観たくてたまらなかった。
そして、待たされて約3年。
やっと公開されることになり、初日の早朝朝8時の回を観にいった。
チケットも2週間前に買っていた。
そんな期待度MAXだったが、率直な感想は、やっちまったな~庵野秀明。
旧映画版で散々叩かれていたのに、結局この路線かよ!!!!
何故か、話が14年後になっていて、ミサトさん達がネルフと戦っていて……もうそんなの映画観ればわかるのだが、必要以上に説明不足で盛り上がりが全くなく観ていて退屈。
もちろん、連続物だからこういう回もあるかもしれないのかもしれないが、それでも1回ごとにうまくメリハリをつけてまとめる方が良いに決まっている。
ここ最近の映画はシリーズ物の場合、風呂敷広げっぱなしで、伏線投げっぱなしというのが多いのだが、これもその典型的な例だ。
パラレルワールド並みに世界観も変わっているし、いきなりナディアみたいな感じになっている。
今回はシンジ君がず~っと悩んでいるだけなのだ。
そして、その悩みが元でえらい展開になっていくのだが、おそらく映画を観ている多くの人が思う通り、大人がきちんと説明すれば終わってしまう話なのだ。
そして、世界があんな状態なのに何故か普通に大掛かりな精密機器は動いているとか微妙なツッコミ所があったりする。
綿密に作ってあった「破」の世界観は何だったのか?
また観念的もしくは精神的な世界に行ってしまうのか?
いや、技術的には物凄いものが多かったり、アニメの見せ方としては面白いものがあるのだが、それらを生かして描いてほしいものが制作側と観客側で大きな相違があるのだ。
期待していただけに残念。
実際、観客の中にも途中で席を立ったり、予告を観ずにエンドロールで帰る人も多数。
一応、次回も観るけど全く期待していない。
だから良い意味で期待を裏切ってほしい。
希望は残っているよ。どんな時にもね…そうあってほしい。
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もうね、何が何やら。ただ映像と音楽は素晴らしいの一言。 [続きを読む]
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