「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」
ジョージ6世は、どもりなので人前で話したくないけど、兄貴のエドワード8世が王様になるから大丈夫だろう…と思っていたら、兄貴アメリカ人で離婚歴があり、2番目の夫と婚姻関係にある女性と結婚するので退位してしまったのでどうしよう!!!
…というのが「英国王のスピーチ」なのだが、「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」は、その困った兄貴の話だ。
正に「英国王のスピーチ」のサイドストーリー的な話で、あの映画を観ておけばもっと楽しめること間違いなし。
英国王エドワード8世と既婚女性ウォリスの恋の顛末を 女性の視点から描き出したもので、「王冠をとるか、愛をとるか-」とか「国家規模のかけおち」とか色々言われている世紀のスキャンダルだが、軽く聞いている分には王位を捨ててまで愛される女性ということで物凄くロマンチックな感じがして、恋愛物として見た場合はネタとしては面白い!
少女漫画だと障害がある恋愛は燃えるかもしれないが、現実は問題目白押しだ。
英国王族相手だと、さすがに個人の問題では済まされない。
世紀の恋愛も当事者の二人、特に女性の苦労は並ならぬものがり、男は最終的に英国王室が何とかしてくれそうだと、普通の民間人だとそういうわけにはいかない。
ひょっとしたら、殺されている可能性もあったのかも。
正に重すぎるという言葉がぴったりかもしれない。
この映画はウォリスの生き様を描く歴史物ではなく、結婚生活に悩む現代の女性が、次第にウォリスとエドワードの恋に自らの気持ちを重ね合わせていくというもので、現在と過去が行き来する構成になっている。
ところが、これがイマイチ流れが悪いためにもたつき気味。
もうちょっとテンポよく、きれいに出来てたらと思うと残念。
主演は「エンジェル ウォーズ」のアビー・コーニッシュと「わたしを離さないで」のアンドレア・ライズブロー。。
共演はジェームズ・ダーシー、オスカー・アイザック。
監督は歌手のマドンナ。
「ワンダーラスト」に引き続き、これが監督2作目だそうな。
しかし、英国王室ってこれだけ映画のネタにされても平気というのが、ある意味凄いな。
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