「ぼくが処刑される未来」
仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズに続く新たなヒーロー作品を生み出すべく立ち上げられた新レーベルTOEI HERO NEXTの第2弾!
量子コンピュータによって国民が完全に管理された25年後の世界では、凶悪犯を過去から連行して処刑する 未来犯罪者消去法というのがあり、身に覚えのない罪で処刑されようと
する主人公が、タイムリミット72時間の生き残りを懸けて戦う時間SFサスペンス。
確かに仮面ライダーとスーパー戦隊物は人気があるし、それらの俳優やスタッフを使って新しいジャンルを開発するというのは良いと思う。
しかし、だからといって仮面ライダーやスーパー戦隊=子供向きではあっても、子供騙しではない。
ましてや劇場で金を払うとなると、それなりの品質は求めてしまう。
正直、この映画は劇場で観るレヴェルに達していない。
根本的に話が安っぽく、今更感が強い。
コンピューターによる完全管理システムは絶対に間違いはないはず……とかいつの時代のSF設定かという古さが漂っている。
普通に考えて、そんな極端な世界になるわけない。
スタンダードなネタであっても、それなりに工夫が必要。
さらに描かれている未来世界が、あまりにも安っぽい。
ハリウッド映画のようにしろとは言わないが、あまりにも学生の自主映画っぽい。
そして、それらを考えさせないくらい勢いがあるかと思えば、あまりにもユルい展開。
これだったら、無料で見ているニチアサキッズタイムの方が面白い。
さらにそれの劇場版の方が遙かに面白い。
出演は「仮面ライダーフォーゼ」の福士蒼汰と吉沢亮。
福士蒼汰はリーゼントにしていないと誰かわからない(笑)
監督はウルトラマン等も手掛ける小中和哉。
何となく昔懐かしい彼の自主映画の時代の雰囲気が漂っているが、話内容と合わない感じがする。
どちらかというと、ウルトラマンよりも、ジュヴナイル系の映画の方が面白い監督だと思うのだけどなあ。
やっぱりここ最近の彼の監督作品で面白かったのは「篤姫ナンバー1」だな。
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