「黄金を抱いて翔べ」
裏社会の住人相手の調達屋が、大学の同級生に持ち込まれた計画。
それは、コンピュータを駆使した万全の警護システムが敷かれた銀行地下金庫からの240億円相当の金塊強奪することだった。
計画に必要なエキスパートとしてシステムエンジニア、北朝鮮のスパイで爆破のプロ、元エレベーター技師が集まった。
しかし、メンバーの意外な過去や裏切りが交錯していく。
果たして彼らは黄金を抱くことができるのか?
高村薫の小説を映画化しているらしいが自分は未読。
自分は基本的にスパイ大作戦とか、何か計画を立てて実行していく話が好きで、特に一癖も二癖もある連中が、信用できないがその道のプロと大きな犯罪に挑む話は大好き。
だけど、日本映画はそんなクライムサスペンスが少ない。
そう考えると、日本映画では久しぶりのクライムサスペンスと言えるかもしれない。
面白い!
大風呂敷を広げているが、勢いがあるのでOK!
基本的に全編妙な緊迫感と緊張感が漂っている。
監督が「パッチギ!」「ヒーローショー」の井筒和幸なので、そんな感じのギラギラした感じはお手の物なのかもしれない。
そして出演者が妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、 東方神起のチャンミン、西田敏行…と犯罪者には似つかわしくない感じの面子を揃えて、意外な迫力を出しているのも良い。
確かに浅野は胡散臭い役は不思議ではないのだが、最近まで高校生役がいける妻夫木の悪人ぶりは意外にハマリ役だった。
ひょっとして山田孝之の路線も行けるかも。
いやできれば二人揃った悪者映画が見たい!
正直、登場人物の設定にちょっと無理矢理な感じもないわけでもないし、ツッコミ所もある話なのだが、時々入ってくるユルい笑いとかでうまくバランスを取っているので、まあいいかと思ってしまう。
個人的には金塊よりも現金が欲しい。
確かに金塊はあってもどう処理していいかわからないしね(笑)
この映画で一つ感心したのはマンホールの蓋が重たいことをきちんと描いていること。
映画では物凄く簡単に持ち上げているけど、当然車が上に乗るわけだから、そんなに軽く人の手で持ち上がるわけないのだけど、映画やドラマではえらく簡単に持ち上げている。
そう考えると、この映画のマンホールの描き方は妙にリアルだったりするのだ。
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