「009 RE:CYBORG」
♪赤いマフラー……って歌なのに白黒アニメだったし、カラーになっても「キャプテン・ハーロック」の後番組だったからテンション下がっていたりしたけど漫画はしっかり読んでた「サイボーグ009」
正直、アニメは原作と全く似ていなかったので抵抗があった。
やっぱり石ノ森先生の絵が動いてくれるのが悲願だった。
ところが、平成版のTVシリーズで悲願達成。
そうなると次は「宇宙戦艦ヤマト2199」みたいに新しくアレンジされたものが見たいと思ってしまう。
「009 RE:CYBORG」は、今風のリアルなサイボーグ009で、自分は何が何でも原作原理主義ではないので、同人誌的な感じで楽しんでしまった。
そんなわけ9人の感想をちょっとだけ。
001
昨今の社会情勢からチャイルドシートを使っているのか思ったら、そんなことは全くなかった。
ただ、セリフは聞き取りにくい。
002
漫画の方は鉄腕アトムみたいに足から噴射して飛んでいたが、今回は本格的に飛ぶ時は変形することになっており、ひょっとして004よりも兵器っぽい感じだ。
003
お色気要員として胸が大きくなったのは昨今のアニメ事情から当然なのだが、001の育児放棄をしている。
004
正に兵器人間だが、武器を使う際のデティールがやたらと細かくなっていた。
005
気合いを入れると顔や体に刺青っぽいのが出てくる。
003の代わりに001のベビーシッターを務めている。
006
リアルな太った親父になり、経営している店が世界的チェーン店になっているのは、1978年版と同じ。
007
ギャグ要員だったが、渋い英国情報部員になっており、本当の意味で007になっていた。
体の形が変わるというより、光学迷彩みたいに周りにとけ込む。
あ~子供じゃなくて良かった。
008
考古学者になっている。
深い海に潜れる設定は変わらないらしいが、それを生かす見せ場は全くなく、途中でしばらく出てこない。
009
3年ごとに記憶をリセットして有事が発生するまでは万年高校生。
リセットする意味なんかあるのか?と思ったが、加速装置を使う場合、脳の処理能力も加速させなくてはいけないとなると、負担がかかるからだと思えば納得!
監督が「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の神山健治のせいか、サイボーグ戦士で「攻殻機動隊」をやってます~みたいな感じだった。
ギルモア博士なんか、まんま公安9課の荒巻だし。
原作の要素をうまくアレンジしており、流れ星のシーンはひょっとして、あの名セリフが出るかと思った。
「彼の声」については、正直ツッコミ所はあるのだが、そこに至るまでの話展開が、ハッタリの効いたハリウッド映画みたいで面白かった。
加速装置を使った世界はもう少し凝った演出かと思ったが、意外に予想通りだったのが残念。
逆に多くの場合、加速装置を使う側の目線で描くのだが、今回は客観的に加速装置を使った人からの視線が描かれており、核が爆発して被害が出るよりも早く加速装置で逃げるところが、少し笑えるのだが、逆に石ノ森先生の絵に近い表現方法だったので、妙な説得力があると思った。
こういうのは楽しんだもの価値なので、9人の生き様を知ったりする同窓会的要素で観るのも楽しい。
おそらく賛否両論に分かれると思うけど、これはこれで自分はありだと思うな。
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