「ハンガー・ゲーム」
反乱の抑止を目的に独裁者により、全12地区からそれぞれ12~18歳の男女一人ずつを選出して、最後の一人になるまで殺し合いをさせ、それを完全生中継する見せしめイベント、ハンガー・ゲームが開催されていた。
妹の代わりに参加することになっている姉のカットニスは狩猟で鍛えた弓矢の腕と持って生まれた鋭い勘を生かし、総勢24人が参加する究極のサバイバル・ゲームを戦い抜いていく…。
真剣つまらない。
え、これって全米で大ヒットで、シリーズ化決定?
ありえんでしょ。
というか、この脚本でOKというのが良くわからない。
話的に「バトル・ロワイヤル」と比べがちだが、そんなことしたら今は亡き深作欣二監督に失礼だろ。
何しろバトルが始まるまで1時間位かかってるし、やっと始まったバトルも24人が、時には頭脳戦、時には肉弾戦かなと思いきや、半分位は何の描写もなく死んでいる。
そのバトルもこいつは実は裏切るかなと思いきや、そんなこともなく、淡々とすすんでいく。
命をかけた戦いなのに緊迫感も緊張感もないのだ。
人物描写がないので、戦っている人間のキャラが立っていない。
だから戦っていても思い入れがないために観ていて手に汗握れない。
それぞれに得意技みたいなものもあるのに全く生かされていない。
主人公が木の上に逃げたので下りてくるのを待つ。
それも見張りも立てずに全員寝るとか、そんな展開ないでしょ?
木を燃やすなり切るなり何か方法がありそうだし、テレビ中継していて、そんな悠長な展開じゃ誰も見てくれないって。
だって、主催者側は番組を盛り上げるため、意図的に山火事を発生させたり、猛獣を解き放ったりできるのに、そんな皆が寝ているのを放置しているとかありえないでしょ。
バトルに参加するプレイヤーにはスポンサーがつくと差し入れがあるらしいのだが、それが全く生かされていない。
その他にも変な人物配置とかツッコミ所満載。
そして何も解決していないうちに終わり、「ハンガーゲーム2日本公開決定」の文字が!!!
これ程つまらない映画も久しぶり!
間違いなく今年のダメ映画当確!
監督は「シービスケット」のゲイリー・ロス。
続編はもう観ないかも。
これはあまりにもひどい。
もし面白い映画だけ残るハンガー・ゲームがあったら、この映画は真っ先に死んでると思う。
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