「コッホ先生と僕らの革命」
「ビッグマグナム黒岩先生」の例を出すまでもなく、型破りの先生は物語のネタとしては面白い。
何故なら、学校の先生=当たり障りがないのが定番であり、現実の世界の型破りな先生は性的犯罪をやらかして逮捕されるくらいである。
もちろん、それはそれで面白いのだけど、やっぱり正統派は伝統を壊して新しいものを取り込み、常に生徒のことを考えてくれる先生である。
もちろん、現実にそんな先生がいることは99.9999%、NASAの安全基準と同じ確率でありえない。
せめてフィクションの中くらいは…と思ってしまうのだ。
19世紀末、ドイツ帝国の厳格な名門校にイギリスからドイツ初の英語教師コン
ラート・コッホ。
当時のドイツはイギリス=英語に強い偏見を持っている。
コッホは英語に興味を持たせるため、サッカーを授業に取り入れる。
最初は戸惑う生徒だがすぐにサッカーの虜になってしまう。
しかし、コッホのやり方をよく思わない人も当然出てくる…。
実はタイトルを軽く流して見ていたので「ゴッホ先生」だと思いこみ、耳を切った画家の話かと思いこんでいた。
さらに学校の先生の話だと聞いて、「コンラック先生」のリメイクかとも考えてしまった。
もちろん、宣伝文句にもある通り、「いまを生きる」が正解。
実話の映画化っぽいけど、その話を知らないので歴史物の面白さは堪能できなかった。
むしろ、よくありがちなベタな展開!
だけど、その正統派の話が今だからこそ面白いところもあって、自分は好きだな。
出演はダニエル・ブリュール、監督はセバスチャ ン・グロブラー……って言われてもドイツの監督だったら全く知らない。
そもそもドイツ映画そのものが久しぶりで、前に観たドイツ映画って「007/オクトパシー」か?……ってあれはドイツが舞台なだけやね(007シリーズが世界を舞台にしていることを改めて実感)
ただ最後はいきなり終わった感じなので、もうちょっと余韻が欲しかった。
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